就活で59社に落ち、自殺も考えた僕が大手IT企業に内定するまでに変えた行動:21卒トップ内定者・荒井さんインタビュー
記事更新日 2022年09月06日
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こんにちは、トイアンナです。
今回は、59社落ちて無い内定だった状況から、複数内定ホルダーに変わった就活生『荒井さん』のお話を伺います。
夏インターンは楽勝だったのに、秋インターンで苦戦
ー就活はいつから始めてたんですか?
荒井さん:大学2年生の3月ですね。
―大学3年……じゃなくて2年生!?相当早い方でしたよね?
荒井さん:そうですね。サマーインターンも何十社応募したか覚えてないくらい応募しました。8~9月は平日がほぼインターンシップで埋まって。
金融系のトップ企業のインターンも通過したので、結構いけるじゃないか、と手ごたえを感じていました。
周りからも就活ガチ勢と言われて。
でもその後、秋インターン、冬インターンに応募してみたら、今度は書類がほとんど落ちてしまったんです。
ー夏インターンは通ったのに、秋インターン、冬インターンは落ちてしまったんですか。
荒井さん:そうですね。夏インターンの通過ラインにはいたけれど、秋インターン、冬インターンでも夏からコピペしたものを出したら、その通過ラインにたどり着けなかった。
1日2社の選考に参加するも、3月・4月の説明会で惨敗
ーそのまま何もない冬を過ごし、迎えた3月の本選考シーズン。
荒井さん:3月はモチベーション高く頑張ろうと59社出して、30社くらい書類が通った。
ES(エントリーシート)が30社も落ちたので、ショックではありました。
でも面接で改善すればいいだろう、と考え直しました。
OBG訪問で銀行員の先輩に10回以上お会いして、改善点をご指導いただいて。
何とか行けるんじゃないかと不動産業界、金融業界、鉄道を中心に受けたら一次面接で落ちてしまって。
「頑張ったけど、成果が全然でないな。やばいな」と思い始めたのは、このころです。
就活アドバイザーにすがるも、つっけんどんな対応を受け……
荒井さん:5~6月には内定が出るだろうと思っていたので、あまりの成果の出なさにショックが大きくて。
そこでTwitterで就活情報を発信されている方に、アドバイスをお願いしたんですね。
そしたら「3~10万円で相談に乗ります」と言われて。
ー結構なお値段設定ですね。
荒井さん:はい。ただ、Twitterでは親切に相談に乗られている方だったので、思い切って振り込んだんです。
継続的に相談に乗ってもらえると思っていたら、1回しか相談に乗ってもらえずその価格で。
長文でDM送って質問しても3行くらいで返ってきて、この値段か……と。
やってしまったな……。と思いました。
ー就活相談はピンキリで、有料でクオリティが低いところもあれば、企業スポンサーがついているから無料で継続的に高い質を担保したまま見られるところもあります。
善意で見ていると無限に学生が殺到してきてしまうので、一線を超えたら有料化せざるを得ない人も多いのも事実。
それでも学生の懐事情を勘案しない価格設定は、私もどうかと思いますね。
場当たり的な対策を取ることで、面接の質が上がらなかった
ーさて、その状態からどうやって復活されたんですか?
荒井さん:反省点として、直前の面接の反省がちゃんとできていなかったからだと思います。
面接1で〇〇が失敗したから、面接2では△△をしてみよう。面接2で△△がだめなら、面接3はXXにしよう……とか。
これだと、学んでいるようでも場当たり的だから通らないんです。
具体的には、「周りからどういう人だと思われますか」という質問が面接ではよくありますけど、
1社目で「優しい人です」って答えて落ちたとします。そしたら2社目では「頼られるリーダーです」に変えてみる。
でもそこでなぜそう思うのか、根拠となる経験を述べられないので、突っ込まれてまた落ちる。
そういう場当たり的な対策を繰り返してしまっていました。
就活の面接を「出荷されにいく豚」と感じるまで落ち込む
ーそのとき、荒井さんはどう自分をとらえていらっしゃいましたか。
荒井さん:自分は、「出荷されに行く豚」と同じだと思っていました。
面接まで運ばれて行って、落とされに行くだけだと。
帰りの電車を見ながら「線路に落ちれたら、すっきりできそうだ」
「飛び込んだら幸せになれそうだな」って思っていました。
内定を取らなきゃいけない、っていう使命感だけで動いていた。強迫観念として。
もともとうちは裕福な方ではなくて。将来子どもを持つなら、同じ苦労はさせたくない。
なるべく自由をさせてあげたい。そう考えたら大手以外の選択肢はなかった。
実は大学も1回浪人して失敗していて。
高校1~2年生を怠惰に過ごしていたから、3年生のときは志望校に届かなかった。
大学では努力を誰よりも早く、誰よりも多くしなければ。
それで就活を2年生から頑張ってきたので……。
その年、銀行に内定は出ました。
泣きながら、役員に「これで親をようやく安心させられます」と伝えました。
でも……。辞退して就職留年を決めたんです。
そして、就職留年へ:自分のキャリアと向き合った就活
ーなぜ、銀行は「違う」と思ったんですか?
荒井さん:自分がやりたいことを考えずに内定を取ってしまったと、内定後に気づいて。
ー内定が目的になっていたけれど、本当にやりたいことは違ったんですね。
荒井さん:そう、本音で考えたら、銀行はやりたいことと全く違うなと。
当時受けていたところは、周りに自慢できる立派な、安定した企業ばかりでした。
「自分を大事に育ててくれた地元に貢献したい。そこで街全体を活性化できるのは無形商材である金融だ」という名目で
銀行に内定したんですけど、志望動機、全部ウソだなって。
自分が行きたいところは、ソーシャルメディアやITにかかわれる領域だったなと、内定後に気づいて。
知名度よりも「やりたい仕事」で本気の就活をやりなおす
そして、就活をやりなおした荒井さん。
場当たり的な面接対策を反省し、長期インターンに応募してガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に強いエピソードを積み上げたという。
荒井さんは営業で他社へ提案したり、見込み客リストを作るなど実務に近い業務で就活に使えるエピソードを増やしていった。
さらにビジネスコンテストへの応募、サークルなどでチームワーク経験を積んでいく。
荒井さん:エピソードの再現性を意識しました。
会社に入ってからも同じように活躍できる、と想像しやすいエピソードにしたんです。
自分では「こんなこと、簡単にできるじゃん」と思うことでも、評価されるエピソードがあると分かりました。
ーどんなエピソードが、就活で受けますか?
たとえば、以前はサークルとかでも「自分が頑張ったら改善したこと」を書いてきたんですが、
それよりも「チーム全体の課題を見て、できることをやる」に変えました。
さらに、これまではビジネスコンテストへの参加経験や、起業経験を伝えてきませんでした。
失敗した経験だから、伝えてはいけないと思っていたんですね。
それをガクチカ(学生時代に力を入れたこと)へ入れました。
さらに、ESを社会人のSNSへDMで送り、壁打ちしてもらいました。
これをしたら、ESを出した企業の4割弱は最終面接まで進めて、最終面接も約4割ほど通りました。
そして、希望しているIT企業へ行くことにしました。
※公開していませんが、トイアンナがヒアリングしたところ大手IT企業であることが分かっています。
ーありがとうございます。
荒井さんは、1年を通じて就活の取り組み方を根本的に変えた。
だから最後に志望企業へ進めたのだろう。
この取材が今苦しんでいる学生の助けになればと心から願う。
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