[業界分析]文系学生向け!製薬業界を分析
記事更新日 2022年09月30日
この記事内容の監修者
- ジョブトラ編集部
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こんにちは、遼一です。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
春から就活を意識して動いていた方は、そろそろ志望業界や志望度の高い企業が定まってきた頃なのではないでしょうか。
ちなみに私はまだ完全に絞り切れていません…。
今回は、学生に人気の製薬会社を分析していきたいと思います。
製薬会社で文系学生が活躍できるMR職
文系学生の皆さん、製薬会社と聞いて「理系学生しか活躍できない」と思っていませんか?
そんなことはありません!
「MR職」というのをご存知でしょうか?
MR職はMedical Representative(メディカル リプレゼンタティブ)の略で、日本語では医療情報担当者と訳されます。
MR職は「製薬会社の営業職」といわれることもありますが、その考え方は「誤解」かもしれません。
MR職を理解する前に、まず製薬会社が扱う薬について簡単に説明します。
製薬会社の扱う薬のカゴテリーは、大きくわけるとOTC医薬品、医療用医薬品の2種類です。
OTCは(Over The Counter)の略で、薬局で購入できる薬品を指します。
これらは比較的お馴染みの薬でしょう。
一方で医療用医薬品は、医師の処方箋が必要になる医薬品です。
薬局での販売やCM宣伝などはされませんが、薬品市場の約90%を占めています。
基本的にMR職が扱うのは後者の医療用医薬品です。
MR職は営業職と医療情報担当者という2つの側面を併せ持ちます。
医師に対して自社の薬品の独自性や強みを説明し、自社製品の購入に貢献します。
患者さんに予期せぬ副作用が出ないように、服用する際の注意点を的確に説明することも求められます。
さらに情報提供力が欠かせません。
自社製品の完璧な理解とそれを適切に伝える高度な営業力が求められます。
しばしば「MRの仕事は過酷だ」といわれることもありますが、こうした高度な仕事内容が影響しているのではないでしょうか?
新薬メーカーの概要とランキング
『新薬メーカー』
新薬メーカーでは、新薬の特許によるライセンス収入が非常に大きな割合を占めています。
莫大な「研究開発費」がかかり、新薬の開発がうまくいかなければ、その投資が水の泡になってしまいます。
日本製薬工業協会によれば、1品目あたりの薬の研究開発にかかる費用は200~300億円にも達するとされます。
(参考:日本製薬工業協会|新薬はどうやって生まれるか)
莫大な研究費が必要となる背景には、新薬の開発プロセスが10年〜20年と続く、成功率が約3万分の1という厳しさも関連しています。
「会社名」 「売上高」 「平均年収」
武田薬品工業 3.2兆円 1,091万円
大塚ホールディングス 1.3兆円 1,032万円
アステラス製薬 1.3兆円 1,088万円
第一三共 9,817億円 1,126万円
エーザイ 6,956億円 1,037万円
(参考:AnswersNews|【2020年版】国内製薬会社ランキング)
(参考:AnswersNews|【2020年版】製薬会社年収ランキング)
売上高トップ5に入る企業は、平均年収が1,000万円を超えることがわかります。
先述したように高度な仕事を任されるため、それ相応に給与へ反映されているといえるでしょう。
後発医薬品メーカーの概要とランキング
『後発医薬品メーカー』
後発医薬品とは、別名「ジェネリック」とも呼ばれます。
近年ではジェネリック医薬品のCMをよく見かけるようになりました。
現在、国をあげてのジェネリック医薬品使用が推奨されています。
ジェネリック専門のメーカーは「後発医薬品メーカー」と呼ばれます。
ジェネリック医薬品は、成分が新薬と同じであり、治癒効果や安全性が新薬同等と国に承認される必要があります。
一方で、添加物や見た目は新薬と異なることが認められています。
ジェネリック医薬品では、錠剤をコーティングすることで苦味を少なくしたり、サイズの大きい錠剤を小さくするなど、さまざまな付加価値を追求しています。
ジェネリック医薬品は特許の切れた医薬品とみなすことができるので、「つくる環境さえあればどのメーカーでもできる」というのが正直なところです。
「会社名」 「売上高」 「平均年収」
日医工 1,900億円 701万円
沢井製薬 1,825億円 603万円
科研製薬 892億円 791万円
(参考:AnswersNews|【2020年版】国内製薬会社ランキング)
(参考:AnswersNews|【2020年版】製薬会社年収ランキング)
新薬メーカーと比べると多少見劣りする部分はあるものの、一般的には高水準だと捉えることができます。
さらに、ジェネリック医薬品は新薬開発に比べてリスクが低めなのも特徴のひとつです。
莫大な開発研究費がかからず、医薬品メーカーのなかでも安定性があるといえるでしょう。
「おわりに」
一口に「製薬業界」といっても、社会のニーズに沿って多種多様なメーカーがあることを理解していただけたのではないでしょうか。
最後に文系学生のみなさんへ一言。
「文系でも製薬会社で活躍できます!」
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