まだ「英語を使いたい」が志望動機になると思ってるの?

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記事更新日 2022年11月01日

30秒 就活力診断!

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

志望動機を作るのが苦手……という学生は多いのではないでしょうか。

 

しかし、採用側にも「この志望動機を聞いた瞬間に心が閉じる」的な苦手な志望動機があります。

 

その「面接官の心が閉じる」志望動機の筆頭候補が、高頻度で出る「英語を使う仕事がしたい」です。

 

マジで耳にタコだから本当に止めてほしい。

 

「英語が使いたいので外資を考えていて……」と言われた瞬間、心のシャッターが降りる社員は多いです。

 

外資系企業と言っても資本も規模も様々ですが、今回は私の経験及び周囲の人間からのヒアリングができる範囲を踏まえて「欧米外資企業」を前提に記載します。

 

英語を使いたいから外資!はノー・ロジック

高頻度で「英語が使いたいので、外資系を志望しています」という言葉を聞きます。

 

でも、冷静に考えて?

 

英語=外資 という発想はどこからきて、なぜ理由になると思ったの?? なんで???

 

と脳内に疑問符が浮かびます。
 

社内の英語活用は「業務を進めるため」であって、「英語を使うこと」が目的にされることはありません。

 

中で実際に働いていれば尚更です。

 

そのため「英語を使いたいから」という理由を聞かされると

 

いやいや、英語が理由なら、なぜ弊社に就職しようと思ったわけ?

 

もっと語学を専門に使う職種につけば?

通訳とかは?

英語教室じゃなんでダメなんでしたっけ?

 

と思われるのがオチです。というか、めちゃくちゃそう思っています。

 

就活で英語や海外を目的にする時、「外資」なんて枠で捉えると失敗する

「英語を使って業務をしたい」

「頻繁に出張で海外に行きたい」

「なるべくグローバルな環境に身を起きたい」

 

この辺りが英語を活用したい学生の志望動機ですが、外資よりも日本企業の「海外事業部」所属を目指したほうがよいケースが多いです。

 

外資系企業は本国が欧米にある会社です。

 

日本は支社であり、立地的に離れている日本のビジネス推進を円滑にすることが日本支社の目的です。

 

つまり、向いている方向は国内市場です。

 

この構造をそもそも理解していない場合は、根拠を突っ込まれ続けることになります。

 

大手思考だと英語活用のチャンスは小さくなりがち

日本支社の規模が小さければ、頻繁に本社とのやりとりが発生する可能性は高いでしょう。

 

しかし、規模が大きい外資は「日本国内向け」に商売をやっていくことになります。

 

顧客は日本の会社。顧客とも英語を使う確率は下がります。

 

特に「フロント」と呼ばれる営業やコンサルティングサービスの提供は、対日本企業の顧客だと、日本語でのやりとりが中心です。

 

外資の英語活用機会は、「本国とのやり取りがどの程度発生するか」に依存します。

 

地位が上がれば上司である本国のお偉いさんやアジア地域の偉い外国人と話す機会は増えます。

 

が、若手ですぐその手の職種につくのは難しいはず。

 

「外資系=英語が使える」というロジックでいくと「全員そこそこ英語はできる」状態。

 

新人に「英語ができるから」という理由で難しい交渉や報告をお任せする確率は下がります。

 

技術職や開発職であれば、英語での文献確認やエンジニア同士の会話は多い傾向にあります。

 

余談ですが、これらの専門職種を志望する人は「英語を使いたい」という志望動機を主軸には語らないですね……。

 

ここまで記載した外資系企業の構造を理解せずに「英語を使いたいから外資へ行きたいです」と話す人は非常に多いです。

 

自分の希望である「英語を使う」がどんな意味を持つのかもあいまい。

 

対象企業の構造の理解をしないで語る「英語を使いたい」は、どうひいき目に見ても薄く聞こえます。
 

また、この志望理由で外資系に入社したとしても、業務で英語活用機会が少ない部門に配属された場合モチベーションに大きな影響が出ます。

 

実際に、

「英語を活かせない」

「全然海外に行けない」

と、不満をためて辞める若手は毎年います。

 

英語を使いたい!が目的ならば、日本企業がいい

「英語を使って業務をしたい」

「頻繁に出張で海外に行きたい」

 

という思い自体は否定しません。

 

ただし、その思いが強いのであれば、外資系企業ではなく、日本企業の海外事業部所属や国際事業部所属を目指すほうがいいです。
 

グローバルの代名詞である商社以外にも、金融、メーカー、流通、運送などの多くの会社は海外拠点を多く持っています。

 

特に金融は赴任先がロンドン・香港・NYと先進国に集中している点で魅力があります。

 

(ただし、この海外赴任もアフターコロナ後にどのように対処されていくかは未知数です)

 

日本企業であれば、日本から海外へビジネス展開する形になります。

 

他国オフィスへの駐在を含む海外赴任のチャンスも増えますし、監督責任者は日本人のため決定権がJAPANにあります。

 

「駐在」「赴任」の選択が出るのは大きな違いです。

 

外資系企業から他国のオフィスに「駐在」というパターンはなく、転籍が基本です。

 

英語業務&海外赴任の希望が高いのならば、短絡的に「外資!」と判断せずに、広い視野で「グローバル企業」を捉えてください。

 

外資/日系というくくりではなく「グローバル企業か」を軸にせよ

「英語を使いたい」の中身の深堀は不可欠ですが、その上でさらに確認するべきなのは、外資/日系という軸ではなく「グローバル企業」かどうかです。

 

  • 海外展開のビジネスモデルを構築できているのか

  • 各国市場を一定ベースで取れているのか

  • 今後の市場の伸び率や、展開を見据えているのか


 

「英語を使いたい」という希望を否定するつもりはありません。

 

しかし、言語能力はあくまでツールのひとつです。

 

ツール利用を目的に志望動機を作り、企業や働き方を決定するのは、自己分析の足りなさがバレていると言えます。

 

自分の強みや希望を、いかに相手に納得させるストーリーで語れるかが志望動機のキモです。

 

馬鹿正直に言っても落とされます。

 

語学力を活かし、ミスマッチがない就職を叶えるためにも「英語=外資」の志望動機は封印しましょう。

 

「なぜその会社か」

「なぜその仕事なのか」

「どう働きたいのか」

 

を深堀りし、その上で英語能力を活かす志望動機を作ってください。

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ジョブトラ編集部
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