「強みなんかない。でも、就活でアピールしなきゃ。誰か助けて!」のお薬出しておきますね

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記事更新日 2023年05月18日

30秒 就活力診断!

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

私たちは育つ家庭で「弱み」を主に見てきた

普通に育ってきたら、弱みを見つめる時間のほうが多かったんじゃないでしょうか。

苦手科目で赤点を取れば留年の危機ですし、恋をしても相手に話しかける資格があるだろうかと悩むばかり。

 

「この私に口説かれて光栄と思いなさい!」なんて激しい自意識、持っていたら困りやしません。

 

そして、会社員だって普通の自意識をもって生活しています。

 

しかし彼らは就活を経たならどこかで自己PRをしてきたはずなのです。

 

ではどうやって、世の中で働く会社員は難局を潜り抜けてきたのか。

今回はそれを解説します。

 

 

強みアピールをするのは「営業の訓練」

 

そもそも、街中を歩く人たちのほとんどが自分の強みを自覚していません。

それなのになぜ、就活では自己PRという茶番劇が発生するのか。

 

答えはESや面接では、「自社の営業ができるか」をテストしているからです。

 

営業とは、自社の強みを他社へ売り込むこと。

自社の製品がぶっちゃけて言うと……他社とそんなに変わらない……

いやいっそ、他社のほうが優れているかも……。

 

なんてときも、自社の良さを自信満々に売り込むのが営業です。

 

たとえば、投資銀行で扱われている金融商品は、野村証券から買おうが、SBI証券から買おうが、内容の質は変わりません。

もっと言えば、現実の店舗を持つ野村証券のほうが手数料もかかります。

 

ですが多数派は、野村証券から金融商品を買いたがります。

なぜなら、野村証券の営業が優れているからです。

 

直筆の手紙を書き、無意味な家族の愚痴に付き合い、複雑怪奇な商品を分かりやすく説明する……。

そういう営業が顧客の心を動かすからこそ、手数料が高くても野村証券は選ばれてきました。

 

これから内定したら、就活生の多くは営業や研究開発、製造管理に配属されます。

そこで自分のやりたい案を通すためには、社内外で営業をせねばなりません。

 

「私の案はこんなに優れているんです。あなたにメリットがあるんです」と、目上の人や気難しい人も説得する必要が出てきます。

就活の自己PRは、あなたという「商品」をどれほど上手に売り込めるか、テストしています。

それを通して将来、あなたが社内でやりたい企画や、顧客に売りたい製品を通せるかを見ているのです。

 

自己PRで「自己をPRする必要はない」

ここまで見たら、自己PRでは必ずしも「あなたが心の底から自己の強みだと信じる要素を売り込む」必要はないとわかるはずです。

要は、”自分がいい感じの会社員になれますよ~” と、根拠となるエピソードを添えてプレゼンする技術が求められているだけ。

 

いい感じの新卒社員になれるか査定する際には、下記の要素が好まれがちです。


素直さ

誤りをすぐ認めて面接中でも謝れる。先輩の言うことから真剣に学んで反映できる。後輩でもよい意見があれば取り上げる。

 

リーダーシップ

周りのやる気を引き出し、動かす。

 

コンプライアンス

法律を気軽に破らない。公序良俗に反することをしない。目標達成を理由に人の健康を犠牲にしない。

 

根性

困難な状況でも根気よく努力し続ける。理不尽な状況も目的のために耐える。ストレスを抱えてすぐに病まない。

 

協調性

自分の意見を持ちつつも、通し方については組織にとって居心地の良い方法をとる。

 

現実社会への理解

「会社でセクハラをいくら禁止しても社員全員をクリーンにはできない」

「時にはハードな残業もある」など、会社ごとに抱える"人事は語れない現実"への理解がある。

 

これらが好まれるのは、新卒が数年目までに活躍する際に必須の要素だからです。

中途採用ではもっとハード面(資格、実務経験など)が問われますが、

新卒は「こういう資質を持っています! 過去にそれを裏付けるエピソードがあります!」のセットで内定できます。

 

全人類に勝つ強みなんて、いらない

リストアップした要素の、すべてを持つ必要はありません。

どれか1つ突出していれば200点です。

普通の人は、「ちょっと素直」「ほかの人に比べたら協調的」くらいじゃないでしょうか。

 

「私はたぶん、ほかの人よりは情緒が安定してるかなあ。

みんなと海外旅行行ったとき、犯罪に巻き込まれても警察へ行けたし。

あとは、トッピングとして素直さを見せておこうかな。素直さを示すエピソードね……なんだろ。

帰国してからけっこう反省して、海外の犯罪被害を防ぐセミナーに通っちゃったこととか、どうかな?」なんて考え方でOK。

 

強みと言っても、人類すべてと比べて突出した才能なんていらないのです。

「自分を商材として営業するなら、何にするかな?」と考えてみてください。それで十分です。

ですから決して、就活で哲学を始めないように。

 

あなたの存在意義は、就活と別の場所でじっくり考えてください。

そして就活では「そういうもんだ」と割り切って、自分の営業に乗り出していきましょう。

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