なぜ「真面目な良い子」は内定がもらえないのか

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記事更新日 2022年09月05日

26卒就活サマーインターンシップ就活免除

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

就活とは何か?

就活コラム等で自分が常々主張しているのは、「就活とは企業と就活生の騙し合いである」という世界観です。

 

あらゆる企業が採用において嘘を付きます。企業説明会などはその典型でしょう。

 

どの企業も、あたかも壮大なビジョンを持ち、業界屈指の成長を遂げ、働きやすい環境が整い、成果次第で夢のような報酬が得られる…と言った夢物語をフカシます。

 

しかし採用され働き始めたあと、そのほとんどが画餅であったと、ほとんどの元就活生は落胆します。

 

もちろん明確な「嘘」が含まれているのは、大卒者向け新卒採用を行なっている大企業ではそれほど多くないかもしれません。

 

あると言われていた制度が無かったり、募集していた職種がそもそも存在しないといったケースは少ないでしょう。

 

しかし大々的に謳われていた要素が、実のところあまりに誇大な宣伝に過ぎなかった。

 

1を100に見せかけていた。

そんなことは日常茶飯事です。

 

広く宣伝されていた制度が実際は書類上でしか存在しなかったり、ほんの1%の社員にだけしか適用されなかったり。

そんな例は枚挙に暇がありません。

 

企業は嘘をつきます。

コンプライアンスに抵触しないよう、さりげなく慎重にーーではありますが、彼らとて採用は企業の命運を握る一大事であり、そこで容赦をする必要など欠片たりともないからです。

 

翻って、就活生のみなさんはどうでしょうか?

確かに、一部の優秀な就活生は嘘をつきます。

 

1を100に膨らませ、さも自分が突出してユニークで、際だって優れているかのように見せかけます。

しかも基本的に、優秀な就活生であればあるほど嘘をつきます。

 

なぜ優秀な就活生ほど嘘をつくかと言えば、彼らは就活の早期においてこれが騙し合いのゲームであると正しく見抜くからです。

 

ゲームの構造を把握し、そこに即座に適応することは紛れもない優秀さの表れでしょう。

 

特に文系総合職においては、自己演出のスキルは就活における最大の武器であると言っても過言ではありません。

 

しかし「ふつう」の就活生であればあるほど、「正直」に就活戦線を戦い抜いてしまう。

 

高校、大学までのゲームと同じように、正直に大人に従い、「良い子」であることが評価されるゲームだと勘違いしてしまうのです。

 

「真面目な良い子」には人材としての魅力がない。

基本的に、このサイトのコラムを読んでいるのは中堅以上の大学に在学している就活生のみなさんでしょう。

 

そしておそらくみなさんのほとんどが、大企業、優良企業と呼ばれる日本の中でも「上澄み」に属する企業を志望していると思います。(そのような企業でなければ大卒者の新卒採用などできないのだから当然です)

 

そのような上澄みの企業群が新卒に何を求めるかと言えば、将来の幹部候補としての役割です。

マーケットにおける自社の役割を理解し、利益を出すための有益な組織行動を導くことのできる人物ーー。

 

そういう人材を求めるからこそ、大企業はリーダシップや自主性や独創性のある思考力を就活生に求めます。

 

つまり、多くの企業が求めているのは愚直に働くソルジャーではないのです。

 

先生の言うことをよく聞き、言われたタスクを真面目にこなし、そしてそれ以上のことは何もしないーー。

 

そのような、高校までの学生生活において求められた人物像を、多くの企業は欲していません。

ソルジャーは派遣社員で十分です。

 

優等生タイプは「全く嘘がつけないことはデメリットだ」と理解せよ

優等生タイプの学生は高確率で就活でつまずきがちなのですが、彼らの最大の敗因はこのポイントを見逃しているからです。

 

「真面目な良い子」は、「中学・高校で内申点を稼ぐゲームルール」をあまりに内面化してしまい、就活が今までと違ったルールのゲームであることに気づけない。

 

だから学歴や学力が秀でているにも関わらず内定を逃し続けてしまう。

 

優等生タイプの就活生は「噓をつく」ことに強い拒否反応を示しがちです。

 

たとえば「就活はある種の騙し合いなんだから多少の嘘を踏まえても自己演出することを覚えよう」とアドバイスすると、「でも嘘は悪いことだと思います」的な答えが返ってきたりします。

 

嘘は悪いことで、嘘をつけば先生に怒られる。

そういった「真面目な良い子」的な世界観に立脚すれば、彼/彼女の言うことは完全に正しいでしょう。

 

しかし繰り返すように、就活とは今までの学生生活とは違うルールのゲームなのです。

 

いつまでも「真面目な優等生」であることに固執することは、就活というゲームにおいて極めて不利な状況を招くことになります。

 

はっきり言ってしまえば、採用側も就活生の「フカシ」はある程度把握した上で採用を進めます。

 

噓を付くことが必ずしもマイナスにならないのが就活というゲームなのです。

 

極言すれば、就活においては嘘がバレることよりも、嘘が全くつけない優等生タイプと見做されることの方がデメリットが大きいとさえ言えるでしょう。

 

企業の経済活動において、過度な清廉潔白さが利益につながることはそれほど多くありません。

 

どの企業もある社会通念に反さない範囲で、ある程度の「嘘」ーー誇大広告や派手なPRーーを駆使して利益をあげています。

 

それがビジネスという営みの現実です。

 

おわりに

就活において重要なのは「真面目な良い子」だと採用担当者に思ってもらうことではありません。

 

そうではなく、「こいつを仲間にすればうちの会社は儲かりそうだ」と思ってもらうことです。

 

そして利益をあげるためには、社会通念に反さない範疇で自己宣伝をしていくことがどうしても必要です。

 

もしあなたが「真面目な良い子」であることを絶対だと思い込んでいるならーーーそれは18歳までのゲームルールだと認識しましょう。

 

高校までとは違ったゲームをプレイしている自覚を持つ。

今自分が戦っている戦場が、どのようなフィールドなのかを知る。

 

もし自分が「真面目な良い子」タイプだと思うなら、そんなことを意識してみると良いかもしれません。

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