就活はどこまで運ゲー?不都合な真実と向き合う方法

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記事更新日 2022年09月05日

26卒就活サマーインターンシップ就活免除

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

 

こんにちは。かねどーです。

 

皆様の就活はどのような調子でしょうか。

 

順風満帆という方もいれば、うまくいっていない方、元気や自信を失っている方もいるかもしれません。

 

本日は就活がうまくいっていない方向けの話と見せかけて、実は就活成功でこの世の春を謳歌している方にも大切な話をお伝えしたいと思います。

 

就活、結構運ゲー

 

少し単純化した話をします。

就活生100人のうち、10人を採用する選考があったとしましょう。

 

私が採用に関わってきた経験則として、エントリーシートやwebテスト・面接によって判別が付くのは多くの場合、「明らかに採用すべき5人」と「明らかに採用すべきでない70人」までです。

 

採用枠の半分が全社で決まったとして、残った25人からどのように5人が選ばれるかは、「面接官との相性、面接官の人間的好み」「就活生のその日の調子や、答えやすい質問が出たか」「なんとなく」などで決まることになります。

 

それは有効な事前準備があまりないという意味において、5人/25人=通過率20%の運ゲーに例えて差し支えないでしょう。

 

この計算に基づくと、真ん中25人に位置する就活生のうち10人に1人くらいは、10社連続で良いところまで行って落ちることになります(非通過率80%の10乗≒10%)。

 

もしかすると、第一志望業界のめぼしい企業全て、それで落ちてしまう人もいるかもしれません。我々はここから何を学ぶことができるでしょうか。

 

特定の1社や2社に内定することを、就活の目標にしない

 

行動の指針となる短期目標は、努力である程度達成できるもののほうが良いです。

 

実際はほぼ運で決まることを努力で達成できるかのように考えて目標にしてしまうと、達成できなかったときにダメージを負ったり次の目標が見つからなくなり、就活ではよくない結果に繋がります。

 

多くの会社を受け続けることが、成功の近道

 

特定の1社や2社に内定するかどうかは、ある程度実力があっても基本的に運です。

 

それが外資系企業のように採用人数が少なかったり、採用枠が年により大きく変動する企業であればなおさらです。(なお「明らかに採用すべき5人」は1年や2年の付け焼刃でなれるものではないので、ここでは一旦考えないものとします)

 

一方で10社、20社、30社と試行回数を増やしていくと、内定できる実力があればどれかに内定する可能性がぐっと高まります(通過率20%の会社を10社、20社、30社受けてどこも内定しない可能性はそれぞれ、およそ10%、1%、0.1%です)。

 

行きたい会社から内定をもらえなかったとしても気落ちせずに粛々と就活を続けられるかどうかが、最終的な成果を大きく左右します。

 

「明らかに採用すべきでない70人」にならないための学びは重要

 

多くの会社で「明らかに採用すべきでない70人」に入ってしまう状態だと、50社受けても100社受けても報われない場合が多く、努力の効率が非常に悪くなってしまいます。

 

そのためにも、自己分析や面接の練習を進めていきましょう。

 

就職後が就活以上に運ゲー

さて、望みの企業に内定し、自分は「明らかに採用すべき5人」だったから関係ないのだと舞い上がっている皆様にとっても、これは他人事ではありません。

 

新卒入社後の配属や勤務先・上司の決定は、就活以上に運ゲーだからです。

 

それらは生活の質に大きく影響しうる重要事項ですが、せいぜい希望を聞かれてそれに答えるくらいしかコントロールできません。

 

入社した全員が同じ職能につくコンサルタントや部門別採用であっても、上司は選べませんので大差ありません。

 

それなりに転職を繰り返してきた経験から言えることですが、同じ給与レンジであれば生活の質は入った会社よりも、どんな上司と働いているかによって決まります。

 

さる統計によれば、大学卒業後に新卒入社した社員の約3割が、3年以内に退職していきます。

 

また就活でうつ状態になる人の数に比べても、就職後の3年でうつ状態になる人の数はずっと多いように見受けられます。

 

「絶対この会社に入社するという気持ちで努力した結果、それが達成されたのだ」と感じている方は、このタイミングが非常に危険です。

 

入社時に思い入れがある方ほど、辞めるべきタイミングで辞めることができず、心身を病む原因になります。

 

多くの人があれだけ入りたかった会社を失意のうちに退職するのは、あなたの実力不足でも会社や社会が悪いわけでもなく、なんとなくマッチングが悪かった場合が多いのです。

 

皆さんは「ルールの転換点」にいる

 

就職活動や就職後の数年で苦しい思いをする人が多いのは、それらがルールの転換点であることに関係があると思います。

 

読者の大半は学生時代に、学校の勉強や受験を何年も経験したと思います。

 

その世界は「定められた範囲から出題されるテストが評価基準」「テストの点数が高ければ高い評価を貰える」「学校ごとの特徴よりも『偏差値』による学校の上下が重視される」という、非常に強固で特殊、ある意味シンプルなルールの世界です。

 

受験⇒就職活動⇒仕事とステージが変わっていく中で、そのルールも急速に変わっていきます。

 

新しいルールは評価基準が極めて多様(そして時にいい加減)で、運もあれば相性もタイミングもあり、自分の努力や行動で思い通りにならないことがどんどん増えていきます。

 

まして独立や起業をした場合はマーケットを相手にするわけですから、もっと思い通りになりません。

 

そこでも旧来の思考を引っ張って「就職偏差値」などの言葉を使いたがる人もいますが、あまり的を射た比喩ではないでしょう。

 

ルールが変わったことによる最大の違いは、どんなに優秀でもどんなに努力しても、勝ち続けることができなくなった点です。

 

たまたま勝ち続ける人もいるでしょうが、それはコインの裏表を当てるゲームを1,000人にやらせれば1人くらいは10回連続で当てる人がいるだろうという程度の話で、他者の参考にはなりません。

 

誰もが負けうる世界で大切なのは負け方です。

 

簡単なことではありませんが、ダラダラと負けを引っ張らず、そこから何かを学び取って次の戦いなり撤退判断に繋げられる人間になりましょう。

 

おわりに

 

運ゲー運ゲーとやる気をなくすことばかり話したかもしれませんが、必ずしも仕事や社会に関すること全てがそうではありません。

 

例えば転職活動では自分の上長になる人が面接に出てきますし、知識や経験も増えていて深い質疑ができるようになりますので、ずっと丁寧に自分と会社の相性を吟味することができます。

 

また配属や振られてくる仕事は選べなくても、それにどのような態度で取り組み、何を得るかは変えることができます。

 

検討の結果、やはり属する場所自体を変えるべきだという選択が正しいこともあるでしょう。

 

そうした判断ひとつひとつが、5年10年という時間をかけて実力になっていくのです。

 

就活も就職後は個別には運ゲーです。それでもサイコロの目以外に動かせるものはたくさんあり、人生は必ずしも運ゲーではないと私は考えています。

 

勝とうと負けようと気持ちよくサイコロを振り続けられるよう、心と体の備えを作ろうではありませんか。

 

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