ESで自分の弱みや短所を書けない人のお悩み解決
記事更新日 2024年07月18日
この記事内容の監修者
- ジョブトラ編集部
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就活で定番の質問は、志望動機、ガクチカ、自己PR。
しかし、それだけ準備していればいいわけではありません。
自身の「強み」や「弱み」に関する質問はES(エントリーシート)で書くことが多いのに、志望動機、ガクチカ、自己PRと比べると対策していない人が多いです。
今回はESでの「弱み」や「短所」の書き方についてご紹介します!
ESで「弱み」や「短所」を聞かれる理由
企業がESで「弱み」や「短所」について質問するポイントは3つあります。
自己理解ができているか、弱みを改善する意欲があるか、自社にあった人材か、を判断するためです。
新卒採用では学生の能力やスキルよりも、ポテンシャルや熱意が重視されます。
企業は、自社にマッチしていて熱意のある学生を採用したいと思っています。
「弱み」や「短所」に関する質問の回答は、弱みを認められる素直さと、改善しようとする向上心がポイントとなります。
入社後にさまざまなことを学び、仕事で成果を出していくには素直さや向上心が欠かせません。
「弱み」や「短所」の質問を通して、自身が入社後に活躍できる姿をアピールしましょう。
「弱み」や「短所」の回答で気をつけたいこと
「弱み」や「短所」の回答で気をつけたいことは4つあります。
企業の求める人材からかけ離れていないか、改善可能な弱みを挙げているか、経験に紐づいた弱みであるか、社会人として非常識なものは避けることです。
企業の求める人材からかけ離れていないか
ESで弱みを書く時は、企業の求める人材像を意識して書いてみましょう。
例えば、チームで働くことが多い企業に対して「私の弱みは協調性です」と回答してしまうと、あなたが入社後にやっていけるのか相手は不安になりますよね。
また、論理性や決断力が求められる職種に対して「自分の弱みは優柔不断で…」と話せば、ミスマッチしているように見えてしまいます。
企業が知りたいのは「あなたが自社で活躍するポテンシャルがあるか」ということです。
自分の弱みをESに書く時は、企業とのミスマッチを感じさせない弱みを選びましょう。
改善可能な弱みを挙げているか
自分の弱みを素直に認め、それを改善していく姿勢はビジネスシーンでも求められます。
特に新卒で入社した学生は、できないことが多いなかで一つひとつ仕事を覚えていかなくてはいけません。
だからこそ、弱みに関する質問に対しては改善する姿勢もアピールしましょう。
「弱み」や「短所」の質問には自分の弱み+改善策という形で回答しましょう。
こうした形で答えることで、自己理解と改善志向を示すことができます。
無理やり改善策まで示す必要はありません。
しかし、もし何か自分の弱みに対して工夫していることや改善のために取り組もうとしていることがあれば、書いておいたほうが良いでしょう。
経験に紐づいた弱みであるか
これは弱みや短所の質問に限ったことではありませんが、自身の経験に紐づけられるものを選びましょう。
経験に紐づけられていない強みや弱み、自身の特徴を書いても説得力がありません。
例えば「私の弱みは頑固なところですが、それを示すエピソードはありません」なんて答えられたらまったく説得力がないですよね。
自身の学生時代のエピソードに紐づけて弱みを書きましょう。
社会人として非常識なものは避ける
「私の弱みは、決められたルールを守れないことです」
「私の弱みは、よく嘘をついてしまうことです」
極端な例ですが、こうした社会人として非常識な弱みをあげるのは避けましょう。
こうした弱みを書いてしまうと、いくら良いガクチカや志望動機があっても悪い印象を与えてしまいます。
本質的な話ではないですが、働く上で改善可能な弱みを書くのがベターです。
「弱み」や「短所」が思いつかない人へ
自分の「弱み」や「短所」を思いつかない人へ、3つの方法をご紹介します。
1つ目は弱みとして挙げられることの多いワードから自分にあてはまるものを探すことです。
2つ目は自身の経験を整理し、その中から弱みとなる部分を考えることです。
3つ目は強みを言い換えて考えることです。
よくあるワードから考えてみる
自身の弱みがどうしても思いつかない人は、就活生が「弱み」として挙げることの多い特徴から探してみるのもひとつの手段です。
自分の弱みに近いものを探してみましょう。
そのうえで、なぜ自分がその弱みを選んだかを考えてみます。
きっと、自分の性格や特徴、失敗談など、その弱みに当てはまるような経験があるはずです。
まずはこちらの一覧から、自分の弱みに近いものを探してみてください。
15個の言葉から、自分の弱みに近いものが見つかるかも。
もし、どれもピンとこなければ「じゃあ自分の弱みって他にどういうものがあるんだろう」と考えるきっかけにしてください。
・慎重
・心配性
・優柔不断
・完璧主義
・頑固
・周りが見えない
・周りに流される
・他人の影響を受けやすい
・一人で抱え込むことが多い
・大雑把
・ケアレスミスが多い
・臆病
・せっかち
・長続きしない
・緊張しやすい
ワードの中から、自分の弱みらしいものが見つかりましたでしょうか。
見つかったら、自分の弱みと経験をむずびつけましょう。
例えば、自分の弱みが「完璧主義」だとします。
自分の学生時代や、高校時代の取り組みや経験の中で自分が完璧主義で失敗した経験を書き出してみましょう。
文章にする必要はないので、白紙にメモを書くような感覚でどんどん挙げてみましょう。
このように、自分の弱みが思いつかない時には先にワードを仮決めして経験を紐づける方法があります。
自己分析や経験の棚卸しを行う
自分の弱みが思い浮かばない人は、自己分析がおすすめです。
就活では自己分析が必須です。
自己分析は、自分の経験を棚卸し、企業にアピールする材料を探す目的で使われています。
自己分析を通してガクチカや自己PRまで考える人は多いですが、これまでの経験から自分の弱みも考えてみましょう。
自己分析の中で挫折経験や失敗経験を振り返ることがあると思います。
こうした経験の中から、自分の弱みを言語化してみましょう。
自分の経験を振り返り、挫折経験や失敗談から自分の弱みを考えてみましょう!
強みを言い換えてみる
どうしても自分の弱みが思いつかない、という人は強みを言い換えて考えてみましょう。
人の長所と短所は表裏一体です。
自分の強みが把握できていれば、強みの裏返しとして弱みを考えてみても良いかもしれません。
上記はあくまで一例ですが、強みを言い換えて弱みを考えてみてください。
きっと自分の弱みとなる特徴が見つかるはずです。
「弱み」や「短所」を上手く文章に落とし込めない人へ
「弱み」や「短所」はわかったけど、上手く文章に書けない人も多いはず。
テンプレートに当てはめて書いてみたり、例文を参考に書いたみたりすることをおすすめします。
自分で一から作るよりも簡単で、構成が整ったESを書くことができます。
テンプレに当てはめてしまえ
文章の構成がわからないときは、テンプレートに当てはめて考えましょう。
ESで弱みや短所を聞かれたら以下の要素を整理してみてください。
①結論 私の弱みは〇〇です
②具体例 〇〇という失敗がありました
③気づき 失敗を通して〇〇という気づきを得た/失敗を通して〇〇を学んだ
④改善策 現在、改善に向けてしている事/今後改善する上で意識している事
自分の弱み、具体例、気づき、改善策を一度整理してみましょう。
他の設問についても言えることですが、回答の構成要素を箇条書きで整理するのがおすすめです。
箇条書きで整理することで、文字数の変化にも対応しやすいですし、何より頭の中が整理されます。
①弱み:ケアレスミスが多い
②具体例:Webライターの長期インターンで、誤字脱字などが多かった
③気づき:ミスなく業務をこなすことの重要性を痛感
④改善策:原稿を一から読み直す時間を設けチェックするようにした
【例文】
私の弱みは、ケアレスミスが多いことです。私は学生時代にWebライターの長期インターンをしていました。
ノルマである10本/月の原稿は書けたのですが、誤字脱字など、ミスの多さを社員さんからご指導いただきました。
そこで私は業務の数値目標を達成することだけでなく、ミスなく業務を行うことの大切さを痛感しました。
それから、原稿を書く時は締切の3日前には必ず終え、書いた原稿を読み直す時間を設けました。
こうした習慣により誤字脱字のようなケアレスミスを減らすことができました。
このように、テンプレートに当てはめて文章を構成することで、ESが書きやすくなります。
例文を参考にして書いてみる
最後に、どうしても弱みのESが書けない人は例文を参考にしましょう。
例文を5つ用意したので、自分の経験に近いものがあれば活用し自分なりの文章で書いてみましょう。
例文1:緊張しやすい
私の弱みは緊張しやすいことです。
私は大人数の前で話す時、過度に緊張してしまうことが多くありました。
私はこの弱みを改善したいと考え、あえてプレゼンテーションの多いゼミに入りました。
ゼミ活動の中で、発表前に入念な準備を行うことで自信をつけ、さらに毎週のプレゼンテーションを通して次第に慣れていきました。
まだ、発表の時に緊張してしまうことは変わりませんが、自信を持って発表する練習を日々行っています。
例文2:他人の意見を優先しすぎてしまう
私の弱みは他人の意見を優先しすぎてしまうことです。
私は、サークルで部長となった時に相手の意見を聞きすぎてしまったことでうまく団体をまとめられなかった経験があります。
リーダーとして自分の意見をしっかりと述べなくてはならない時にもかかわらず、周囲の顔色を伺って自分の考えを主張できない時がありました。
周囲の同期と話し合い、少しずつ自分の考えを伝えていった結果、サークルの運営に自分の意見を反映できるようになりました。
他人の意見を優先しすぎず、自分で考え根拠を持ったうえで主張することも大切だと学びました。
例文3:人の意見を聞けない
私の弱みは、人の意見を聞けない点です。
私は高校時代の部活動で、人の意見を気にせずに部員から反発を受けた経験があります。
部活動で部長を任されたのち、自分で方針を決めてやり抜こうとしました。
私は部活では結果がすべてであると考え、必要以上に負荷のかかる練習メニューを提案していました。
部活動では部員のやる気にばらつきもあったため、不満が続出しました。
自分の考えが必ずしも正しいわけではないと感じ、まずは謝罪してその後の意思決定は部員に相談しながら進めていきました。
さまざまな人の意見を考慮することでチームの雰囲気も良くなり、結果的に部としての成果を上げることもできました。
例文4:完璧主義
私の弱みは完璧主義であることです。
細部にこだわてしまい、時間がなくなってしまうことがあります。
私は学生時代、完璧主義のせいで発表がうまくいかなかった経験があります。
私はゼミで計量経済学の研究をしており、研究を発表する機会がありました。
そこでプレゼンテーションを作成しましたが、資料作成やデータ分析に時間をかけすぎてしまい、発表練習に時間をかけることができませんでした。
その結果、発表でうまく話すことができず評価も低くなってしまいました。
それから私は作業にとりかかる前にタスクの優先順位を考え、時間配分や手順を考えるように気をつけています。
例文5:一人で抱え込む
私の弱みは、周囲の期待に応えたいと考えてしまい、何でも一人で抱え込んでしまうということです。
私は学生時代にゼミ長やサークルの幹部、バイトリーダーなどさまざまな役割を引き受けていました。
こうした状況の中で、大学の試験やサークルの試合、アルバイトの繁忙期などが重なってしまい体調を崩してしまうことがありました。
一人で抱え込んでしまったことで、結果的に多方面に迷惑をかけてしまいました。
そこで私は、時には人に頼ることも大切だと痛感すると同時に、物事の優先順位をつけることの重要性も学びました。
それからは、困った時は周囲の人に相談すること、優先順位をつけて物事に取り組むことを意識しています。
おわりに
ESで「弱み」や「短所」について書きにくいと感じる人もいるはず。
自己分析をしたり、例文を参考にして自分の弱みや短所を整理してみましょう。
自分の弱みをさらけ出すことに抵抗感を持つ人もいるかもしれません。
弱みに関する質問を通して、自分を客観的に見れている点や改善の意欲があることをアピールしましょう。
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