コピペで内定?日系大手・外資系企業でそのまま使える志望動機
記事更新日 2022年10月13日
この記事内容の監修者
- ジョブトラ編集部
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就活全体を通して「志望動機」を考えずに済むということはあり得ません。
さらに選考においても、合否に深く関係する重要な項目のひとつ。
適当に考えていると、選考初期の段階で落ちてしまう可能性も少なくないでしょう。
今回は、日系大手や外資系企業の選考でも活用できる志望動機について考えていきます。
志望動機を考えるのが面倒くさい!!
株式会社ディスコが、2021卒の学生の就職活動調査を発表しました。
(参考:株式会社ディスコ|2021年卒Vol.7 5 月 1 日時点の就職活動調査)
この調査によると、21卒の学生ひとりあたりのエントリー社数は26.9社です。
文系男子学生に絞ると、なんと31.1社もエントリーしています。
就活では20社以上のエントリーが当たり前なのです。
こうした状況のなか、エントリー企業それぞれで志望動機を作成するのは面倒。
20社分の志望動機なんてそう簡単に書けません。
志望動機を考えるときは、テンプレートに従って考えるのがおすすめです!
志望動機を聞く理由
そもそも、就活ではなぜ志望動機が聞かれるのでしょうか。
理由のひとつは内定辞退を防ぐためです。
新卒採用の学生ひとりあたりのコストは約50万円ともいわれています。
ナビサイトへの掲載料、合同説明会やイベントの参加料、パンフレットの製作費など新卒採用にはお金がかかります。
採用した学生の内定辞退は、企業にとって大きな痛手といえるでしょう。
さらに、志望動機を聞くことで学生の論理性を判断する目的もあります。
志望動機の中身ではなく、一読で中身が伝わる文章であるかも大切です。
1日に数十枚、数百枚のエントリーシートを読む採用担当者にとって、読みにくい文章であればすぐにわかってしまいます。
場合によっては、途中で読むのを辞めてしまう可能性もあるでしょう。
面接においても、思いついたままに志望動機を話してしまうと面接官には伝わりにくいはずです。
志望動機はロジカルかつエモーショナルであれ
志望動機は、ロジカルとエモーションで構成されていると理想です。
企業を志望した理由が一見してわかる構造で文章を書きましょう。
そのうえで、自分ならではの経験をもとに入社への熱意をアピールできるとよいです。
本選考の志望動機は、テンプレの型に当てはめてつくることができます。
志望動機のロジックは、「自分の実現したいこと」と「企業が実現したいこと」をつなげてつくるとスッキリした構造になります。
企業と自分を結びつける文章の構造に合わせると、読み手に伝わりやすい志望動機ができあがります。
①:自分が将来実現したいこと、志望する理由
②:①を実現したいと考えた根拠となるエピソード
③:業界の志望理由
④:その企業ならではの志望理由
⑤:自分の成したいことと企業との結びつけ
そのうえで、自分ならではの経験を述べられるとよいでしょう。
企業のインターンに行ったときの経験、OB・OG訪問などで話した社員など、社内の人に関するエピソードを入れることで、自分ならではの志望動機に仕上げられます。
説明会や座談会で社員の方が「入社を決めた理由は人です」と話しているのを聞いたことはありませんか?
正直、事業や仕事内容は、同じ業界であればどこも似たり寄ったりです。
そのなかで特定の企業を第一志望であると示すには、社内の人や自分の経験など「ロジックではない部分」で補うしかないです。
日系企業向け:志望動機のテンプレと記入例
私が貴社を志望する理由は〇〇です。
私は〇〇という理由から〇〇業界を志望しています。
きっかけは学生時代に〇〇という経験があったためです。
〇〇業界を志望するうえで、貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目は〇〇です。
貴社の強みである〇〇の中で成果をあげ貢献したいと考えています。
2つ目は〇〇です。
私は貴社のインターンシップに参加した際、社員の方の〇〇という姿勢に惹かれました。
貴社で働き、自分の〇〇という強みを生かしてお客様や貴社に貢献したいと考えています。
日系企業では「どれだけ入社意欲が高いか」が重視される傾向にあります。
企業に興味を持ち、熱意をもって志望していることが伝わるとよいでしょう。
能力やスキルが足りなくても「どうしても貴社で働きたい」という熱意が伝われば、ES(エントリーシート)で通過することも多いです。
外資系企業向け:志望動機のテンプレと記入例
私は〇〇を実現するために貴社を志望します。
私は学生時代に〇〇をしていました。
その経験から仕事を通じて〇〇を達成したいと考えています。
私は〇〇という経験から〇〇業界を志望しており、そのなかでも〇〇が身につく貴社を志望しています。
貴社の〇〇職として働き、〇〇のスキルを得て自身の夢を実現したいです。
入社後、〇〇職のスペシャリストとして若手のうちから大きな責任をもって働ける貴社に魅力を感じています。
貴社で働くにあたり、自分の〇〇という強みを生かし貴社に貢献すると共に、自分の目標を実現したいと考えています。
外資系企業や実力主義な企業では、志望動機のロジカルさや能動的な姿勢が問われます。
外資系企業では職種別採用を行う企業も多く、その職種で何を実現したいのか明確にする必要があります。
総合職での採用が多い日系企業と異なり、職種に合わせた志望動機が求められることも多いです。
志望動機の書き方
日系企業・外資系企業向けの志望動機のテンプレを載せました。
「テンプレはわかったけど、自分で志望動機をつくるときは何を見たらよいの?」と思う方もいるでしょう。
志望動機を書くにはどういった情報を見ればよいのでしょうか。
今回、志望動機をつくる際に参考にしたサイトや情報をご紹介します。
さまざまな企業にエントリーするときには、効率的にエントリーシートを作成しましょう。
志望動機をつくる際、内定者のESを参考にする、経営情報を参考にする、社員と話した内容を使う、などの方法があります。
内定者のESを参考にする
志望動機を含め、エントリーシートは内定者が書いた内容を参考にすると効率的です。
内定したエントリーシートの構成、選んだエピソード、強調したポイントは何であったかを読み取ることが重要。
手さぐりで志望動機をつくるよりも、自分の志望動機を完成させるモデルを持ちましょう。
内定者のエントリーシートのなかから自分の経験に近いものを探し、それを自分に置き換えて考えると志望動機も作りやすいはず。
内定者の内容を参考にする場合、内定者の先輩のものや就活サイトに掲載されているものを参考にしましょう。
先輩に志望企業の内定者がいる場合は、エントリーシートを参考にできるだけでなく、就職活動全般のアドバイスや企業に関する情報を得やすいです。
就活サイトでは、内定者のエントリーシートが複数掲載されている場合が多いもの。
自分の価値観や経験に近いものを見つけやすいことは、大きなメリットでしょう。
IR情報から企業の強みや戦略を捉える
企業が公開している経営情報から志望動機を考えるのもひとつの手段です。
企業はIR情報(投資家向け情報)を公開しており、そのなかには企業の財務情報や中長期計画等の情報があります。
特に、個人投資家向けの資料は一般人にもわかりやすいように書かれているので、就活生でも活用しやすいでしょう。
複数の事業を手がけている場合、売上や利益の大きい部門がその企業の強みであり、IR情報のなかで今後の指針を示しているケースも多いです。
企業の特徴を捉えるときや、今後の展望を押さえる際に役立ちます。
企業の特性や今後の展望を理解したうえで、自分がそれを実現していく形で志望動機をつくれば採用担当者にも共感されやすいでしょう。
その企業を志望する自分なりの経験を加える
志望動機をつくるときには、自分なりの経験を加えましょう。
「〇〇業界を志望していて、そのなかでも〇〇が強みである〇〇を志望する」といったようなロジックではなくエモーショナルな部分も入れて志望動機を完成させましょう。
最も簡単な方法は、参加したインターン、OB訪問、座談会などで社員と接した経験をもとに作成することです。
「インターンに参加した際に貴社の社員が〇〇であると知り、それに惹かれました」というような自身の経験に基づいた志望動機をつくりましょう。
もし経験があれば、幼少期からの経験を志望動機に組み込むのもひとつの手段です。
「企業を経営している父が御行の融資を受け、景気が悪い時期に何とか経営を再建できました。御行の企業経営に対する貢献度の高さを身を持って感じ、行員として働きたいと考えました。」
このようにその企業を志望する自分なりの経験を加味すると、志望動機がグッと自分らしいものに変わります。
おわりに
志望動機をつくるのに苦労する学生は決して少なくありありません。
まずは構成から考えて、それに情報を当てはめて志望動機をつくってみましょう。
自分の実現したいことがあり、それを企業のなかで実現するという形で書くと、まとまった構成になります。
志望動機のつくり方に困っている人、複数の志望動機をつくらなければいけない人は、基本の型を押さえてテンプレを参考に志望動機をつくってみましょう。
志望度の高い企業を受ける場合、志望動機が固まったらOB訪問などを通して社員に壁打ちすることをおすすめします。
実際に面接を受ける前に見てもらい、修正すべき点を確認したり深掘りされそうなポイントを確認しましょう。
志望動機はガクチカや自己PRのようにテンプレとなり得る構成があります。
テンプレに当てはめて志望動機を書き、さらにそれをブラッシュアップしていくことで、志望企業への内定もぐっと近づくでしょう。
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