出版社の就活で求められる「エンタメ自己分析」とは?自己分析講座
記事更新日 2024年08月21日
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こんにちは。
本日は、出版業界の就活における自己分析について書かせていただきます。
出版業界の就活では、逆張りの思考を持つ人が多く、そもそも「自己分析なんて馬鹿らしい」と、自己分析をせずに就活をしている人が多くいます。
理由として、結果的にではあるのですが……。
採用倍率が1,000人から数人を採用するような業界では、自己分析を行うと他の学生と似通ってしまい、競争力が発揮できない背景があります。
また、業界全体の性格として、自己分析に対して好意的ではない人が多いかと思います。
実際に、出版社の社員と学生で情報交換をする場があったのですが、とある学生が「自己分析で有名な〇〇という本を買いました」と伝えたところ、「そのような本を読む時点で、出版社を目指すことを考え直した方が良い」と、説教を受けている学生もいました。
上記はやや極端にも思えてしまうのですが、出版就活において自己分析とは、あまり前向きに捉えられていません。
ただ、僕自身は、自己分析をやること自体は反対ではありません。
そして、一般的な自己分析とは別に、出版社の就活をする上で絶対にやっておいた方が良い自己分析の方法があります。
それは、自分自身の趣味嗜好を掘り下げる「エンタメ自己分析」です。
出版社の就活をする上で、個人的にかなり推奨をしておりまして、今回はエンタメ自己分析の方法について書きたいと思います。
エンタメ自己分析とは?出版業界向け、自己分析講座
私が提唱する「エンタメ自己分析」とは、一般的な自己分析ではありません。
自分自身のエンタメの経験について、掘り下げて、分析をするものです。
やり方としては、ボールペンとノート、もしくはPCを用意し、
・本
・漫画
・雑誌
・テレビ
・映画
・イベント
・その他エンタメ
などの各エンタメの分野ごとに、心に残った作品をリストアップします。
ポイントとしては、下記となります。
①時系列ごとにリストアップする
②できる限り、具体的なシーン、発売号まで落とし込む
③なぜ、好きなのか(もしくはだったのか)をとことん考える
④人生において好きなエンタメ作品、最近好きなエンタメ作品を各ジャンル3つずつ抽出する
補足として、時系列ごとにリストアップする場合には、小学生・中学生・高校生・大学一年生……と世代ごとに丁寧に振り返ると良いと思います。
シーンや発売号を書き出す時は、
・漫画『ONE PIECE』5巻のウソップ海賊団が新たな旅立ちを迎えるシーンや、「おれたちもう仲間だろ」というルフィの言葉
・雑誌「BRUTUS 2019年3月15日号の平成アニメ特集」というように、
なるべく明確に書き出すことをおすすめします。
今まで、キャリア志向や学生時代の経験を中心に自己分析を掘り下げていた学生からすると「そんなことして意味あるの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
ただ、出版社では好きなことについて聞かれる機会が多く、また、エンタメ企業は、エンタメの趣味・嗜好性を通して学生像を把握する傾向にあります。
つまり「エンタメ自己分析こそが武器になる」のです。
出版業界を目指す就活で「エンタメ自己分析」を使って自己分析を進める大きなメリットには下記2点があります。
1.強固な志望動機が作れる
2.ES、面接に向けて、エンタメ作品の棚卸ができる
エンタメ自己分析から強固な志望動機を作ろう!自己分析講座
エンタメ自己分析をすることで、強固な志望動機を作ることができます。
志望動機を作る場合には、書き出したエンタメ作品に対して、特に心に残った好きな作品をピックアップしてみてください。
心に残った好きな作品に対して、なぜ、好きなのかを分析し、共通要素を見出してみてください。
そうすると、例えば
「全てのテーマに青春という要素がある」
「挑戦している人間が好き」
という共通項が導き出されるかもしれません。
僕自身の経験で言うと、学生時代は、『ホイッスル!』(集英社)という青春サッカー漫画が好きで、映画だと夢をテーマに描かれた『ラ・ラ・ランド』が好きです。
さらに雑誌の『CHOKi CHOKi』が好きで、ファッション全般やヘアスタイルも熟読していました。
特に心に刺さっていたのは、美容師さんやモデルの方の生き様でした。
ジャンルは違っても、「夢を追って頑張っている人」がとても好きで、そのような作品に触れることで、自分自身の人生に、行動のきっかけをくれていました。
そこで、私は面接で「挑戦している人を応援し、それを伝えることで、読者の方に行動するきっかけを得てほしい」と語っていました。
小説や、漫画、雑誌と、ジャンルは違っても、自分自身の好きな作品の本質的な傾向は同じことが多々あります。
そのため、過去から遡り、好きな作品の傾向から共通要素を見出し、自分自身が志望する部署のやりたいことにはめこむことで、自分自身の原体験に基づいた志望動機を作ることができます。
ただ、それだけだと、「多くの学生が『エンタメ自己分析』をしたら、差別化ができないのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。
ですが、自分自身の印象に残っている具体的なシーンや発売号を引用して組み立てた論理に、想いと個性を乗っければ、差別化はできます。
就活に合わせて作った「なんとなくの志望動機」よりも、自分自身のエンタメの趣味嗜好を踏まえた上で語る志望動機の方が、面接官の心を打つことができるはず。
また、この自己分析をベースに、
「なぜ、出版社なのか」
「なぜ、御社なのか」
「なぜ、この部署なのか」
「志望する場合の企画は何か」
「この企画を通して読者・社会をどうしたいのか」
など、詰めていく必要があります。
今回は、自己分析のため、あくまでも、志望動機の畑を耕す「準備作業」としてご認識いただけると幸いです。
エンタメ作品の棚卸しからES・面接の引き出しを増やそう
出版就活では、ES・面接を通して「今まで好きだったエンタメ作品」から、学生の趣味嗜好と、考察の深さを読み取られます。
実際に、出版社の面接では「学生時代に頑張ったこと」よりも「好きなこと」について聞かれることが多く、準備が必要です。
出版業界の就活で陥りがちなのが、これです。
面接準備で、自分自身の経験についてばかり語ってしまい(もちろん、それも聞かれるのですが)、急に、エンタメ作品の質問が矢継ぎ早に飛んだとき、準備不足で力を出しきれない……。
そうすると、他社では内定できても、出版社では落ちてしまいます。
過去作品から、現在の流行の作品まで、自分自身が好きなものを書き出しましょう。
そして「好きな理由」を明確に持っておくことで、出版就活の面接に臨むことができます。
さらに、自己分析講座の中でも、面接対策にフォーカスしたポイントですが、
人生において好きなエンタメ作品、最近好きなエンタメ作品を3つずつ、書き出しておけると良いでしょう。
なぜかというと、出版社の面接では「好きなエンタメジャンルを3つずつ」聞かれることが多いからです。
なぜ、3つなのかという謎は大いにあるのですが、多くの学生から、各ジャンル3つずつ聞かれたと言う話を聞きます。
例えば、質問例としては、
・最近読んだ本3冊
・好きな作家3人
・最近見た映画3つ
・志望の漫画雑誌で、好きな連載作品3つ
…とやたらエンタメ作品を三つごとに、面接で聞かれることがあります。
また、好きな作品を3つあげた後に、面接官から気になった作品について、深堀りされる可能性があります。
そのため、好きな作品は新旧3つずつ用意し、その理由と、できれば人気作品についてはなぜ流行しているのかまで分析しておくとよいでしょう。
また、具体的に印象的な漫画のシーンや、雑誌の特集といった深いところまでストックをしておきましょう。
意表をつく質問に対しても、「あれ、なんだったっけ?」とうろ覚えでその場しのぎのお戻しとならず、面接では深い話で、盛り上がることができます。
ES・面接では、エンタメ自己分析を通して、しっかりと準備をしておくことで、出版業界の攻略につなげることができます。
エンタメ自己分析は、個性を最大化する
今回は、エンタメ自己分析について書かせていただきました。
出版社の面接では、待ち時間に好きなエンタメ作品についてひたすら書き出すということもありましたし、ES内で好きなエンタメ作品をひたすら書き出すということもあります。
ただでさえ自己分析は気乗りしないものなのに、さらにエンタメ自己分析も行うとなると面倒臭い部分もあると思います。
ですが、出版社を目指す人は、エンタメ自己分析は騙されたと思ってやってみてください。
先日は「個性の最大化こそが武器であり、好きなことを話せば差別化できる」と話しました。
その武器となる個性を耕すことができるのが、エンタメ自己分析だと考えております。
意外と書き出してみると楽しかったりもします。
まずは、自分の好きなことにとことん向き合うことができるのでやってみて下さい。
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