ケース面接完全解説!はじめてのケース面接対策

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記事更新日 2022年10月18日

26卒就活サマーインターンシップ就活免除

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

みなさん、就活をしていて一番いやな選考はなんですか?

私は、絶対にこれです。

 

その名も、「ケース面接」

 

採用選考のなかでも、最終面接を除くと一番難しいのではないかと私は思っています。

 

今日は「そもそもケース面接って?」という人に向け、ケース面接とは何かを説明し、対策法をご紹介したいと思います。

ケース面接と普通の面接の違いは?

一口にいうと、ケース面接と一般的な面接の違いは「何を聞かれるか」です。

 

一般的面接は、自己PRや学生時代に頑張ったこと、志望理由などが思い浮かびますが、ケース面接は「設問を渡され、それに対する意見」を求められる面接です。

具体的には、ある特定の課題について制限時間内に論理的に自分の考えを提示しなければなりません。

 

ケース面接は、主に次の3種類にわけられます。

 

①フェルミ推定

実際には計算できない数を、自分の知識や手がかりをもとに論理的に求める方法です。

 

(例)日本にある電柱の本数を求めよ、日本にある喫茶店の数を求めよ…etc

 

②ビジネスケース

フェルミ推定などで数値を概算したうえで、具体的なビジネスにおける課題への施策を考えます。

 

(例)A市にあるカフェの売り上げを2倍にしてください、アメリカで寿司の売り上げをあげてください…etc

 

③抽象型

抽象的なお題に対して、論理的に意見を構築し、定義を考えるものです。

 

(例)平和とは何か…etc

 

ケース面接で見られている能力

面接官は、学生がたかが5分10分で考えた施策で実際に売り上げを倍にできるとは思っていません。

では何をみているのか、それはズバリ「コミュニケーション能力」と「論理的思考力」です。

 

以下で具体的な3つのポイントを挙げてみました。

 

①端的に話せているか

「結論から話せているか」「早口過ぎないか」「重要なところがわかるか」などのプレゼンテーション能力をみられています。

 

②わからないことを質問できるか、指摘された際に素直に受け取れるか

さて皆さんは、わからないことがあったときどうするでしょうか。

 

ごまかしてそれっぽいことをいうか、潔く知っている人に聞くか、どちらの方が印象がよいでしょう。

社会に出ると、後者のほうが重宝されます。

 

ケース面接でも同様のことがいえます。

わからないことに対して聞くことができるか、指摘をされた際にすぐ受け入れて修正できるかを見られています。

 

指摘されたときは「でも…」などと反論するのではなく、「おっしゃる通りです」と答え、素直な気持ちを態度で示しましょう。

 

③意見に矛盾がないか、思考過程が論理的か

さあ、ここが一番の山です。

 

「論理的かどうか」、曖昧ですよね。

みなさんは次の文章のどちらが論理的だと思いますか?

 

「健康を増進させるためにりんごを食べるとよいと思います。理由は、りんごは甘くて健康によさそうだからです。」

 

「健康を増進させるためにりんごを食べるとよいと思います。理由は、りんごに含まれるクエン酸や食物繊維などの栄養素が多く含まれるからです。」

 

おそらくほとんどの方が後者を選んだのではないでしょうか。

このように、論理的に話すことが求められます。

 

ケース面接で聞かれた課題に対しても、論理的に数字や知識で根拠を示しましょう。

結果、説得力のある表現につながります。

 

ケース面接の流れ

では、実際のケース面接はどのような流れで進むのでしょうか。

ここでは具体的な体験談を元に、複数のパターンを提示しました。

 

1対1型

①自分の話した自己PRなどから出題される場合

 

まず、自己紹介や自己PRの時間があります。

その後、自らが話したことに則して出題されます。

 

たとえば、私が日本企業の海外展開に興味があると答えたときに「日本の家電を中国で販売する施策」について問われたとします。

 

出題されてからは、質問がないか尋ねられます。

なければ、5分~10分ほど考える時間をいただき、自分で考えをまとめます。

 

その後1~2分で発表をし、その発表に対して質問やディスカッションが繰り広げられます。

 

私はこの時間が一番苦手です。

考えていなかったことを聞かれたり、完全に意見を否定されたりすることもあり得ます。

 

そのときは先ほど紹介したように「おっしゃる通りです」と受け入れ、考える時間をもらいましょう。

 

②事前に問題が決まっている場合

基本的な進め方は①と同じです。

 

事前に問題が準備されている場合は、自己紹介の後にすぐ設問を解かされることが多いです。

 

また企業によっては、新聞記事や売り上げなどのデータが渡され、その資料を元に進めていく課題もあります。

 

過去問を見ることで例年の傾向を確認しておくといよいでしょう。

 

グループディスカッション型

グループディスカッションでケーススタディを課されることもあります。

 

そのときも基本的な進み方は同様です。

しかしここでは、論理的思考力以外に「他者とどのように働くか」「どういう立ち回りをするか」が見られています。

 

面接官と1対1のとき以上に、どのようにコミュニケーションをとるかを意識するとよいでしょう。

他人の意見を聞き、建設的な意見を出せるように頭を研ぎ澄ませる必要があります。

 

具体的な対策方法2選

実際の詳しい対策は、過去問を解いたり参考書を購入したりすることが有効です。

 

ここでおすすめするのは「アウトプット」すること。

自分の頭のなかで解いただけにせず、発表することを意識して説明の練習を重ねましょう。

 

仲間を作って実践してみる

ケース面接はコンサルティングファームなどに多く見られます。

 

ケース面接が課される企業にエントリーしている学生は、就活仲間と練習をしてある程度慣れている場合が多いです。

 

実際に仲間を見つけて練習をしたり、OBやOGに対策を頼んだり、セミナーに出席したりすることで実践的な対策を積みましょう。

 

初めてのケース面接が面接当日では緊張や焦りもつながってしまいますよね。

ぜひ、まわりで対策をしている友達がいないか探してみてください。

 

参考書を購入して自分で対策をする

もちろん、参考書を購入してひとりで対策をすることも可能です。

しかし、問題を解くだけでなく、必ず口に出して「発表」する練習をしましょう。

 

紙面では完璧な理論でも、プレゼンテーションをするとわかりにくくなってしまう場合もあります。

スマホを活用し、録音をして後々聞き返すのもよいかもしれないですね。

 

フェルミ推定の勉強

(参考:東大ケーススタディ研究会  (著)|現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!|東洋経済新報社|2009年8月|141p)

 

ケース面接の対策

(参考:東大ケーススタディ研究会  (著)|東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」|東洋経済新報社|2010年9月|164p)

 

まとめ

ケース面接のイメージはわいたでしょうか?

「ケース面接」と聞くと、身構えてしまったり不安に思ったりすると思います。

 

しかし、当日焦らないためにも、少しずつトレーニングを積み重ねることが大切です。

最近は外資系企業やコンサルティングファーム以外の企業でも、ケース面接を実施している例があります。

 

グループディスカッションでケーススタディの考え方が必要になることもあるので、準備をしておいて損はないでしょう。

ぜひ、参考書を購入したりネットで過去問を見つけたりするところから対策をはじめてみてください。

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