実はGDの役に立つ!フェルミ推定をやってみよう
記事更新日 2024年07月19日
この記事内容の監修者

- ジョブトラ編集部
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フェルミ推定は、バチバチに頭が切れる意識高い東大生のためのものだと思っていませんか?
(意識高すぎる元号決め会議)
そんなことはありません。
フェルミ推定は、GD(グループディスカッション)に大いに役立ちます!
フェルミ推定は東大生のためのものではない!
フェルミ推定とは、
「日本国内に全部で何本の電柱がある?」「日本では何匹の猫が飼われている?」などの質問に持ち合わせる知識を応用して答えるものです。
「えっ、そんなのわからないよ!」となってしまいますよね。
数多くある業界のなかでも、特にフェルミ推定がよく使われるのはコンサル業界です。
私も、フェルミ推定は頭の切れるコンサル志望者のみが勉強するものだと思っていました。
しかし、フェルミ推定は東大生のものではありません。
平々凡々な我々就活生にもとても役に立ちます。
グループディスカッションに必要なのは「数字にする力」
グループディスカッションはコミュニケーションのゲーム
就活を進めるなか、グループディスカッションは決して避けて通れません。
「大学の授業でそれなりにディスカッションはしているから、いけるでしょ〜」と思ってしまいがち。
しかし、就活のグループディスカッションと大学での議論はまったく異なるので、注意しなければいけません。
大学では、議論が正しいかどうかが重視されます。
では、就職活動のグループディスカッションでは何が重視されているのでしょうか?
就活で重視されるのは、協調性と論理性です。
大学で問われるような「実現可能かどうか」「現実と照らし合わせて正しいかどうか」は、ほとんど重視されていません。
就職活動のグループディスカッションとは、円滑なコミュニケーションがとれることをアピールするゲームともいえるでしょう。
グループディスカッションに必要な「数字にする力」はフェルミ推定で学べる
グループディスカッションは、協調性と論理性を見るゲームです。
論理性をもたせるカギとはなんでしょうか?
それは、「お題を数字で表す」ことです。
たとえば「カフェの売り上げを増やすためにはどうしたらいいか」というお題があるとします。
このお題に答えを出すためには、現在の売り上げと、どのようにしてどれくらい売り上げを増やすかを考えなければなりません。
けれど、現在の売り上げも、何をしたらどれくらい売り上げが上がるのかもわからない!
ここで役立つのがフェルミ推定です。
現在の売り上げは、「買う人数の概算」と「ひとりあたりの単価」で見積もることができます。
買う人数の概算は、たとえば「1時間あたりに買う人の数」と「営業時間」がわかればわかりそうです。
これなら「30人ぐらいかな?」「10時間ぐらいかな?」と数を入れて概算できます。
このように、フェルミ推定は「推定」ですから、おおよその量をざっくり求めることができるのです。
先ほど例で挙げた「日本に電柱は全部で何本ある?」は、「電柱は何平方メートルおきにあるか?」「電柱がある部分の日本の国土の面積は?」というふたつに分解できます。
「日本で猫は何匹飼われている?」は、「世帯数」と「猫の所有率」と「一世帯あたりで何匹の猫を飼っているか」がわかればわかります。
このようにお題を数字で当てはめられるような形にわかりやすく言い換え、数字を当てはめることで、議論の論理性がはっきりします。
この練習になるのが、まさにフェルミ推定なのです。
フェルミ推定を練習し、この「お題の数値化」を素早く最初に行うことで、グループディスカッションの主導権を握ることができます。
数字を入れるところまでやれるのが理想ですが、パターンを学んでお題の因数分解ができるだけでも他の就活生に差をつけられます!
グループディスカッションで通るのは、議論を前に進めることができる人です。
最初に議論の口火を切ったあなたに対し、面接官は高く評価することでしょう。
おすすめ参考書・勉強法
さて、フェルミ推定のおすすめ勉強法です。まずはこの有名な参考書を本屋で立ち読みしましょう。
(東大ケーススタディ研究会 著|現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!|東洋経済新聞社|2013年7月|144p)
最初からお金の余裕があって購入できる人はいいですが、お金のない就活生はまず立ち読みをしてみましょう。
立ち読みをするだけでも、グループディスカッションで活かせる考え方が得られると思います。
しかしこの本はとても面白いので、読んだら買う気になってしまうと思います。
(私は買いました)
本を購入したら、問題をひと通りやってみましょう。
しかしこの本は、解説がとてもわかりやすい!
そのため、つい自分で解かずに解説を読んでしまいます。
そういうサボり癖のある人は、友達を誘ってフェルミ推定を解く会をするといいかもしれません。
この本の筆者も、スタバで友達とフェルミ推定の問題をやりまくったと書いています。
とても楽しそうですが、新型コロナの影響で外出の制限があるなか、スタバに長居して議論はできません。
週に1回zoomをつなぎ、1問ずつやるだけでも力はつくと思います。
人と話すことで、グループディスカッションの練習にもなるでしょう。
おわりに
就職活動のグループディスカッションは、大学での議論とはまったく異なります。
たとえ大学の議論でいつも主導権を握れる人であっても、就職活動のグループディスカッションでは議論を停滞させる的外れな人になってしまう可能性があります。
就職活動のグループディスカッションの流儀を学ぶためにも、フェルミ推定を勉強することは大きな意義があると思います。
フェルミ推定のいいところは、SPIなどと違ってひとりで黙々とやるより、みんなで集まったほうが学習効果が高いところです。
友達を誘って楽しくフェルミ推定を勉強しましょう!
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