内定がなかなか取れない人が悩むESの特徴と全対策
記事更新日 2024年07月18日
この記事内容の監修者
- ジョブトラ編集部
- ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。
実はご自身で「面接が苦手なんです」と言っていても、どもっていても、声が小さくても……。
面接がダメで落ちるという方は圧倒的に少ないのです。
内定が遅くまで取れない人はESに課題あり
では、何で落ちているかというと、面接の資料になるES(履歴書・エントリーシート)がダメで書類落ちしているか、面接までこぎつけてもESがダメすぎて落ちているかのいずれかです。
そもそも、ESとは何のためにあるかというと、面接のための資料です。
採用担当は面接でESを読みながら、その人へ質問する内容を決めます。
つまり、あまりにダメなESだと「ESで突っ込みたい内容を、面接官が詰めまくる」面接になってしまうのです。
― それ、本当に理由は◯◯だったんですか?
ー 理由が◯◯なのに取った対策が◯◯だったのはなぜですか?
ー 少し原因と対策が噛み合っていないように思えますが……?
ー なぜ、◯◯が対策として正しいと思ったんですか?
ー 他に何か、エピソードはありませんか?
こんな質問を何度も受けるなら、ESが面接で知りたい情報に対して、資料不足と思われていることが多いのです。
ESで「あなたが会社でどのように活躍できるかわかる」過不足ない資料を出せたなら。
極端な話、面接は雑談だけで終わることもあります。
ESの中身をきつく詰められる時点で、たとえ面接にたどり着いていたとしても、ESがだめなのです。
内定が取れるESが持つ3つのルール
では、「会社でどのように活躍できるかわかる」よいES」は、どんなESでしょうか。
かつて、私は年に500通以上のESを見て、内定するESの共通点を洗い出してみました。
その結論。通るESは、「チームワークで・自主的に動いて・数字になる成果を出した経験を書いたもの」です。
まず、会社はチームワークが前提です。
セルフワークが多い仕事はあるものの、完全に孤独な仕事はそうありません。
たとえあなたが洞窟でひとり絵を描く画家だったとしても、その絵は卸か小売店で、お客様へ売らねばなりません。
ですから、ESにはチームワークを書くのが望ましいのです。
続いて、自主的に動いているかどうかが大事なポイントとなります。
たとえば、会社のノルマとしてトップダウンで降ってきた売上目標の数字でも、自分なりに数値を達成するために工夫した面はありますでしょうか。
塾講師で「とりあえず現状維持でいいよ」と言われた生徒の成績を伸ばした経験や、アルバイト先の単純作業をスピードアップできるよう頑張ってみたことはありますか?
また、自分の数字(売上など)だけでなく、チーム全体がノルマを達成できるよう、自主的に動いたことはありますでしょうか。
たとえば大学のゼミでみんなが単位を取れるよう復習会を開いたり、バイトで辞めそうな子を説得して離職率を下げたり、部活で経験者へさらに練習を提案して成績を伸ばしたり。
成果は立派でなくても構いません。
採点のアルバイトでみんなが丸付けを早くできるよう赤インクを常に新品へ交換していた……といった、ささやかな行動でもいいのです。
ただ、こういった自発的な努力の経験が、ESでは求められます。
そして最後に、数的成果。
売上が◯%上がった、というのは最もわかりやすい事例です。
その他にも、顧客のリピート率が◯%上がった、顧客満足度◯%アップ、昨年よりクレームが◯割減少、トラブルを◯件に減らす……などなど。
数字で成果を表せるものはたくさんあります。
ただし、数字なら何でもいいわけではありません。
たとえば「毎日、食堂のご飯を◯分で食べていました」は、数的成果ですが、仕事であなたがどう活躍できるかの資料にはなりません。
あくまで、あなたがどう会社で働けるかを示す客観的資料として、数字で表現できれば望ましいのだ……。
という目的を理解したうえで、数的成果を選びましょう。
これら3つの要素を備えたESは内定しやすく、そうでなければ内定しづらい。
それは単に、会社でどう活躍できるかを想像しやすくする資料が、これら3要素に詰まっているからです。
他にも、「説明不足で状況がよくわからない」
「何が課題で解決策だったか不明瞭」など、
読んだ側にフレンドリーでない文体は、それだけで落ちてしまいます。
な、なんてもったいない……! ぜひ、ここでESを振り返ってみてください。
■ESはまず、無料添削に出そう
もし、いわゆる「祈られ」が続くなら、まずはES添削をしてもらいましょう。
そのうえ上でどうしても落ちるなら、模擬面接を考えれば大丈夫です。
ES添削は、大学生ならキャリアセンターやOBOGに見てもらえば無料です。
添削相談は、無料サービスを使えるなら使いこなしたほうがいいでしょう。
有料サービスはあくまで「相談してみたがしっくりこなかった」
「もっと丁寧に見てほ欲しい」という場合に使うべきサービス。
ましてや、数万円、数十万円をES添削・模擬面接に支払う必要はありません。
(と、学生がES添削へ数万円単位を支払い、満足いくサービスを受けられないケースを伺うので、警告しておきます)
さて、最後に典型的な落ちるESを、整理して通りやすいESに書き換えたものをご覧ください。
きっと「通る・落ちる」の差が、あなたにもはっきりわかるはず。
そして、OBOG・エージェント問わず、とにかく相談する必要性が伝わるかと思います。
本人は何も悪くないのに落ちやすいESの例
私は大学1年生からずっとバドミントンをやっています。バドミントンサークルには経験者と未経験者のグループがありますが、私は新歓を担当していました。
私がまず取り組んだのは、未経験者が楽しめるイベント企画です。初心者が苦手なサーブを楽しめるゲームを企画しました。
そして、経験者の練習プログラムではライバル校と対戦できるよう交渉しました。みんなの努力の結果で、バドミントン部を運営できました。
書き換えて通りやすくしたESの例
バドミントン部の退部率を10%下げた。私は大学1年からバドミントン部にいましたが、未経験者が楽しめる練習が少なく、例年50%以上が年内に退部していた。そこで私は、初心者向けのゲーム感覚で楽しめるイベントを企画した。
ゲーム感覚でありながらも、サーブなど初心者が引っかかりやすい技術を強化できるプログラムにした。さらに、既存メンバーが離脱しないよう、かねてより望まれていたライバル校との練習試合を実現した。
これらの取り組みにより、退部率は40%減少した。
※です・ます調か、だ・である調かは通過率に原則として関係ありません。同じESでごっちゃにならないようにだけ、ご注意ください。
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