「面接の達人」はなぜ就活生に支持されるのか?

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記事更新日 2024年07月19日

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この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
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書籍「面接の達人」とは

初めて知る人のために、「面接の達人」がどのような書籍なのか、簡単にご説明します。

1.面接マニュアルの決定版
 本書は「面接マニュアルの決定版」ともいわれています。その内容は、自己紹介や志望動機を話すときに大切にしたいこと、面接官の心をつかむ伝え方、内容などを、中谷氏特有のユーモアあふれる文体でレクチャーしています。
 読み終えれば、中谷氏のユーモアセンスも身につくかも。

2.10年以上のロングセラー!
 「面接の達人」は実は10年以上も続くベストセラー。毎年新しい年度ごとに更新され、「〇年度版」と題されて発売されています。面接対策本の中には、「面接の達人」をベースにして書かれたものもあるくらいです。面接を受ける側に向けた本であるにも関わらず、面接官が読んで面接の参考にするほど。
 
3.面接だけじゃない!自己分析や会社説明会まで就活を網羅
 主な内容は面接に関することですが、本書ではそこに至るまでの自己分析や会社説明会での心構えなども書かれており、「面接のバイブル」というより「就活のバイブル」といっても過言ではないくらいです。就活生は、一度は読んでおくに越したことはありません。

著者は数々の名著を生み出している中谷彰宏氏!

ここで、著者の中谷彰宏氏について簡単に説明しておきましょう。実は作家以外の一面も持つ多才な方なのです。

1.敏腕経営者
 中谷彰宏氏は何者なのか、といえば、実は株式会社中谷彰宏事務所を経営する経営者。可の博報堂への勤務を経て、フリーランスとして独立されたそうです。
 日々企業や団体に向けて講演をおこなうほか、本人が講師をつとめるセミナー「中谷塾」もおこなっています。

2.俳優としての一面も
 経営者でありながら、現在はオスカープロモーションに所属し、俳優業もこなしています。映画やテレビ、ラジオなどメディアへの出演も幅広くおこなっています。写真を見れば、テレビや映画で見たことがある!という方も多いのではないでしょうか。
 
3.23歳で作家デビュー!
 中谷彰宏氏といえば、驚くべきは1000冊以上ともいわれる著作の量。それもそのはず、なんと作家デビューは1983年、ご本人が23歳のときです。当初は小説家としてデビューしていますが、現在は「メンタツ」のほか自己啓発系の書籍がメイン。エッセイ「なぜあの人は」シリーズや、「品のある人、品のない人」のようなマナー本、「お金の不安がなくなる60の方法」などのビジネス書が有名です。

気になる「面接の達人」の内容とは

では、気になる「面接の達人」の内容を、ほんの少しだけ紹介します。

1.社会人になっても役立つ考え方
 数々の名言が生まれている「メンタツ」ですが、就活生だけでなく社会人にも通用する考え方が多く記載されています。
 例えば「何がしたいか何が出来るか考えること」。これは、変化の激しい現代社会において、特に大切な考え方といえるでしょう。
 最初に「メンタツ」が刊行されたのはバブルのころで、どこの企業も学生を多く採用し、企業に入れば一生安泰、くらいの安定が続いていたころです。その時代にあってこの言葉。会社に流されずしっかり自分が何をしたいのか、何が出来るのか、という軸を持つことは、当時の安定に身をゆだねる日本人の働き方に警鐘を鳴らす言葉だったのかもしれません。

2.「具体的な企画を持っていけ」
 これは中谷氏が広告の仕事をしていたことにも起因するかもしれません。特にバブルのころは新しく発信する力が求められた時代。斬新な発想を持っていくと企業は「面白い」とおもって採用してくれたということもあるようです。もちろん、今の時代でも通り一辺倒の回答より、具体的に考えた独創的な企画を持ち込んだ学生は印象に残るでしょう。

3.自分のために会社を利用する
 本書は特に中谷氏がそう明言しているわけではありませんが、「自分のために会社を利用する」という価値観をベースとした面接対策といえるかもしれません。 
 前述のとおり、本書はバブル時代の会社員に警鐘を鳴らす内容とも取れます。安定があたりまえ、会社に尽くすのがあたりまえ、という概念が根付いていた当時にはかなり斬新な内容だったといえるでしょう。

「面接の達人」は役に立つのか?

さて、ここまで支持されている「面接の達人」は実際に面接に役に立つのでしょうか。

1.丸暗記はNG
 さまざまな面接の質問に対し、答えを提示してくれる「メンタツ」ですが、その答えを丸暗記することは控えましょう。
 ベストセラーであり、バイブル版は毎年刊行されていますが、実はその内容は大きくアップデートされていないのです。つまり多くの面接官が読んでいるので、答えを丸暗記しただけだとそれがバレてあまり良い印象を持たれないことも。

2.鵜呑みにはしないこと
 前述したように、「メンタツ」はバブルのころに刊行されて以来、さほどアップデートがされていません。加えて言えば、中谷氏自身は人事の経験があるわけではなく、ご自身の経験をもとに書いているので、通常の人事担当者が書くような面接本とは異なる切り口であるところが大半。「メンタツ」を参考にするのは良いですが、頼りきりにはならずうまく活用しましょう。

3.大切なのは考え方
 とはいえ、これだけのベストセラーを記録しているのにはワケがあります。それは、本書が方法論に偏っているのではなく、大切な考え方の指南本であるからです。面接だけでなく社会人として通用していくための大切な考え方、それこそ前述の「何をしたいか何が出来るか考える」というような、自らが主体的に考え、創造していくための価値観が記されている本、といった方が正しいかもしれません。

 面接だけでなく「人生の達人」になるためのエッセンスが盛り込まれた本書、一度読んでみてはいかがでしょうか。

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