自己アピールが思いつかない人向け 所属学部別、アピールできる特徴
記事更新日 2024年07月19日
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就活ではどこかで必ず自己アピールすべき場面が出てきます。
「何についてどのように自己アピールしたらいいか」
これまで大きなことに取り組んできた経験などがない学生にとっては、大きな悩みの種ですよね。
今回は、自己アピールのネタを思いつかない人に向けて、アピールできる特徴を所属学部別にまとめました。
是非参考にしてみてくださいね!
~はじめに~ 自己PR・ガクチカを聞く理由
就活ではほぼ必ず、企業が学生に対し「自己PRやガクチカ」について尋ねてきます。
その理由は「学生が入社後に活躍できるか」を判断するためです。
就活はポテンシャル採用であり、過去にやってきたことの実績ではなく将来活躍できるポテンシャルが判断軸になります。
「自分は全国大会にも出ていないし、アピールすることは何もない」と考える学生もいますが、その視点は間違いです。
自分が「企業が求める能力や人柄に合致しているか」という視点で就活をしてみましょう。
就活では、必ずしもインパクトが大きい経験をした人が採用されるわけではありません。
重要なのはエピソードの華やかさではなく、エピソードに自分の特徴や人柄が表れているかどうかです。
エピソードを通じて、自分が企業の求める人材に合致していることをアピールしましょう。
就活に学部は関係ない!でも活かせる経験はあるはず!!
まず結論から述べると、就活で学部を見られることはほとんどありません。
なぜなら、学生が見られるポイントは「企業が求める人材との合致」であるからです。
新卒採用では、知識やスキルではなく人柄や熱意が重視されます。
新卒採用を実施する多くの企業では、入社後に必要な知識や能力をつけることを求めています。
入社前や選考段階では専門知識やスキルを求めていないことが多いのです。
研究職や技術職など一部において、理系学部卒の経歴やプログラミング経験などを求められることはあります。
しかし、総合職をはじめとする多くの職種では、学部が必ずしも選考の評価対象になることはありません。
大学での専攻や所属学部は内定に直接関連はありませんが、就活で自己アピールできるポイントを見つけるきっかけになります。
サークルやアルバイト経験をアピールする学生は多いです。
しかし、大学で学んだ経験は必ずしや武器になるはず!
所属学部別 アピールできる特徴
所属学部は就活には直接関係ありません。
しかし、大学で学んだことは就活の場面で活かせます。
アルバイトやサークルなどの経験で自己アピールが難しいと感じる方は、学業の中で自分の興味や得たものを探してみましょう。
就活では、大学の成績を重視されることは少ないです。
しかし、履修項目に自分の興味や関心が表れていたり、大学での学びが思考力の向上につながっていることもあります。
企業はガクチカや自己PRを通して「企業が求める人材との合致」を判断します。
大学時代の課外活動だけでなく、大学で学んだことも自分の特徴や人柄を捉える要素となります。
所属学部別 文系編
特に文系の学生は、就活でアルバイトやサークルの経験をアピールすることが多いです。
しかし、大学の授業やゼミを通して得た知識、考え方も十分アピールできる要素です。
ここでは、それぞれの文系学部でアピールできる特徴を整理しました。
経済・商・経営学部
経済・商・経営学部の強みは、経済やビジネスについて学んでいる点です。
経済やビジネスを学ぶことで、お金の流れや社会の動きを知ることができます。
また、経済学部でいえば数学の知識が求められる点、経営学部や商学部では簿記や経営の事例を学ぶことができる点がメリットです。
どのような仕事に就いても「お金」に関わることになるはず。
経済・商・経営学部では、企業経営に関する情報やビジネスモデルについて触れることができます。
経済や企業についての知識があることで、企業理解やビジネスモデルの理解に役立ちます。
法学部
法学部の学生がアピールできる強みに「論理的な思考」が挙げられます。
法学部では、法曹や公務員だけでなく民間企業に就職する学生も多いです。
法曹や公務員に進む場合、法学の専門知識そのものが武器になりますが、民間就職であっても法学を学ぶ中で得た力が武器になります。
難解な法律を読み解き理解する力、法律を解釈してディベートをする力は、就職活動や入社後にも役立つでしょう。
就活では、エントリーシートや面接で論理的な思考力を見られます。
ビジネスシーンで相手に自分の意図を伝える際、論理的である方が相手も理解しやすいはず。
仕事で問題解決をする際にも論理的な思考力は必要です。
また、公務員試験でも法学の理解は有利に働きます。
公務員試験では政治学、憲法、行政法、民法などの法学分野が出題されます。
こうした分野は、他学部の学生からはとっつきにくく理解するのに時間がかかるもの。
法学部でひと通り学んでいることで、公務員試験の勉強をはじめる際に抵抗なく法学を学べます。
法学部で学んだ専門的知識はもちろん、法学を学ぶ中で得た思考力や読解力が活きることもあります。
国際系学部
国際系学部や外国語学部は語学力や留学経験が武器になります。
国際系の学部では単に語学について学ぶだけではなく、外国の政治や文化についても学びます。
留学生を積極的に受け入れていることも多く、日常的に英語をはじめとする外国語に触れる機会があります。
国際系学部でアピールできる強みは大きく分けて2つあります。
1つは語学力そのものです。
英語やその他の言語を学ぶ中で培った語学力は、就活で有利に働くでしょう。
グローバルに活躍できる人材を育てたいと考える企業も多く、そうした企業に対して語学力は大きなアピール材料になります。
2つ目は異文化との交流です。
学内で留学生に触れる機会の多さや留学を推奨する環境から、異文化に触れる機会は増えます。
異なるバックグラウンドを持った人たちと協業すると、困難にぶつかることもあるでしょう。
そうした環境で試行錯誤した経験は、入社後にも十分活かせると判断されます。
仕事ではさまざまな利害関係者と関わり成果を出さなくてはいけません。
また、海外駐在などで異文化の人と仕事をする機会もあります。
そんなときに困難を乗り越えられる力が重要になります。
文学部
「文学部は就活に不利」といわれることがありますが、就活に学部は直接関係ありません。
一口に文学部といっても、学科や専攻によって学ぶ内容は異なります。
文学や哲学、心理学や地理学などさまざまな領域にわかれています。
文学部の特徴として、読む文章やレポートの多さがあげられます。
自身の専攻した分野についての文章を読み、課題のレポートをこなしていくことは読解力や構成力の向上につながります。
仕事上では、書類を読む場面や文書での資料作成など、事務的な作業を行う時間が少なくありません。
こうした際に文章を素早く理解できる読解力やわかりやすくまとめる文章力は必要不可欠です。
また、文学部は少人数のゼミが多い印象があります。
指導教員や学生とコミュニケーションを取り意見交換をすることで、思考力やコミュニケーション能力の向上が期待できます。
所属学部別 理系編
理系学部では、大学で学んだ内容を入社後に活かせる場合があります。
大学院に進学すれば、より専門性を深めることも可能です。
理系学生は、研究室での研究内容がそのままガクチカとなったり、志望業界を決める軸となったりすることも多いです。
情報系学部
情報系学部ではプログラミングやコンピュータについて学びます。
IT人材が不足しているため、情報系学部の学生は多くの企業から求められています。
プログラミングができる学生は、エンジニアや技術職として企業が欲しがる人材。
今後は国内全体を通してIT化の推進が想定されるため、情報系学生や大学院生の専門性は多くの企業で求められるでしょう。
また、大学や大学院で学んだ分野に進まずにコンサルタントや文系就職する人もいます。
IT技術への理解や研究の中で培った力は、IT業界だけでなく幅広い業界で活用できます。
理学部
物理学や化学を学んだ学生は、数学的な能力や論理的思考力などに長けていることが多いです。
多くの学生が化学メーカーの技術職やその他の技術職に就職します。
就職後も研究職についたり、品質管理の分野で活躍する人もいます。
論理的思考力や分析能力を武器にエンジニアなどに進む学生もいるそうです。
理学部系で培った知識を職業選択に活かす道もあれば、そこで身につけた能力を武器に就職する学生もいます。
工学部
工学部では学科によって学ぶ内容が大きく異なり、それに伴い就職先も変わってきます。
工学部は大学院に進学する学生が多く、そこで学んだことを活かして研究職や技術職に就職する傾向にあります。
学んだ分野に応じて、開発や設計、生産管理や品質管理などの仕事をすることが多いようです。
こうした技術職だけでなく、研究所で働く研究員や教員などを目指す学生もいます。
工学部の武器は高い専門性であり、専門性を活かした就活をする傾向にあります。
農学部
農学部の学生は、食品業界や種苗メーカーなどに就職することも多いです。
学生時代に学んだ知識を活かして研究職のような働き方をしたり、農学部での興味を活かして間接的に関わりのある食品メーカーで働いたりする学生もいます。
生物系統を学んだ学生であれば、製薬メーカーなどの技術職を視野に入れることもあります。
おわりに
学生は就活の際、アルバイトやサークルの経験をアピールしがち。
しかし、自分の大学での学びからも、自分の人柄や興味を見つけることは可能です。
大学の授業やゼミを振り返得ることで、自分が何に興味を持っているのか、自分が発揮できそうな強みは何かを考えるきっかけになるでしょう。
自分の特徴や能力が思いつかない人でも、授業選びの何気ない意思決定やゼミで発表を重ねるうち、身につけた力があるかもしれません。
自分では気づいていない自分の強みや人柄が、就活や入社後に役立つこともあるはずです。
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