「外資系メーカーで働く女営業が語る営業職の魅力」

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記事更新日 2022年11月25日

26卒就活サマーインターンシップ就活免除

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

今回は、新卒から4年間ゴリゴリに営業をやってきた私が思う、営業職の魅力についてたっぷりと語っていきたいと思います。

 

本題に入る前に、少しだけ就活の時の話をさせてください。

実は私は元々研究開発職に就こうと考えており、理系の大学院まで進学しておりました。

それなのに急に文系職?しかも営業?と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

 

実際、就活の面接でも毎回「理系院生でありながら営業を志望する理由」を根掘り葉掘り聞かれました。

 

なぜ理系院生なのに営業の道を選んだのか、その理由と経緯についてはこちらの記事で詳細に語りましたので、よかったら覗いてみてください。

 

>「自分を嫌いだった私が、外資営業の道を選んだわけ」

 

(理系の学生で文系就職も視野に入れている人には何かお役に立てるかもしれません。)

 

簡単に言うと、私は「”作る”より”売る”=”販売戦略を考える”お仕事がしたいと思った」から営業を選んだのですが、実際に働いてみて、営業を選んで本当によかったと思っています。

 

この記事を書くにあたり、そういえば「営業を選ばなければよかった、他職種に転職したい」と思ったことって一度もないなと、改めて気づいたほどです。

 

その理由は大きく4つあると思っています。

 

① 成果が数字として出るため、モチベーションを管理しやすい

② 社内・社外の様々な人と接するため、コミュニケーションスキルが磨かれる

③ 「営業はリレーのアンカー」であり、やりがいを感じられる機会が多い

④ 他部署の事情が入ってくる立ち位置のため、将来トップになり得る職種である

 

こうして文字に起こすと、私にとって営業は「スキル面での満足度もメンタル面での満足度も高い職種」ということになるんだろうと感じます。

 

もちろん感じ方には個人差があると思いますが。

 

それでは早速、ひとつずつ語っていきます。 

 

①   成果が数字として出るため、モチベーションを管理しやすい

これはイメージしやすいかもしれません。

 

どの企業も、営業は「営業目標」というものがあり、目標を達成すべく日々営業活動をしていきます。

 

個人に数字が紐づけられているのか、チームごとの数字なのかは企業によって異なるかもしれませんが、目指すものが数字としてはっきり存在していて、結果も「達成」「未達成」と非常にわかりやすいことは全企業共通だと思います。

 

言い換えれば、自分の日々の仕事がどれだけ会社に貢献できたのかが明確、ということです。

 

達成すれば大変に嬉しいです。

チームメンバーや上司と一緒になって喜べます。

 

当然、達成できなければ悔しい。

どうしたら達成できていたのかを考え、次に活かします。

 

これがなぜ「営業の魅力」になり得るかというと、他部署は案外ここが曖昧です。

 

自分のしている仕事がうまくいっているのか、それとももっと工夫すべきところがあるのか。

会社に貢献できているのかどうか。

 

これはやりがいにも直結するポイントだと思っています。

 

そういった意味で、良くも悪くも、結果がはっきりと数字でわかることによってモチベーションがコントロールしやすいため、私は営業の仕事が好きです。 

②   社外・社内の様々な人と接するため、コミュニケーションスキルが磨かれる

営業は他部署と比較して、社内はもちろん社外の人と接する機会が圧倒的に多いです。

 

コミュニケーション方法は相手に応じて変えていく必要があります。

結果、相手のバリエーションが増えれば、その分コミュニケーションのバリエーションも増えていくことになります。

 

もし今、アルバイトを複数かけもちしていたり学生団体などで複数のコミュニティに所属していたりする方は何となくイメージできるかもしれませんが、大学に入るまでの生活ってそれほど多様性がある世界ではないですよね。

 

おのずと、似たような背景で育ち、似たような価値観を持つ人の集団に属していることが多いと思います。(もちろん例外はありますが)

 

ただ、社会に出てみると驚くほど価値観が異なる人とも接しなければならない場面が増えます。

 

そこで必要になってくるのが、多様性を重んじ、自分にとって未知の世界に生きてきた相手の思考を想像する力、更に相手を尊重しながらも自分の意見ははっきり伝え建設的に物事を推し進めるスキルなど。

 

これが最も磨かれるのは営業職だと考えています。

 

よく「営業の人は気が利くよね」「飲み会の席に営業の人がいると楽しい」などと言われますが、相手のことを考えて動く癖がつく結果だと思います。

 

(また、営業の人は相手が欲しい言葉をかけてあげられるようになるので、口説くのが上手くなるのか、異性にモテるイメージもあります。笑)

 

もちろん社内のやりとりでもコミュニケーションスキルは磨かれます。

 

しかし、より多様な社外の人と日々やりとりする営業にとって、大きな強みとなるスキルのひとつでしょう。

 

また、社会人4年目になって思うのですが「ある会社の社員たちは、どこか似通った特徴を持つ人間の集団であることが多い」です。

 

各社で採用基準が異なるため、社員に共通点が複数あることは当然と言えば当然。

 

ただそう考えると、社内の人のみとやりとりする人と、それに加えて社外の人ともやりとりする人とでコミュニケーションの幅が大きく変わることは自明です。

 

コミュニケーションスキルは社会人としてかなりベーシックでありながら、誰もが必要とされる能力。

 

これを入社してすぐに実践を通して学ぶことができるのは、大変ありがたいと思っています。

 

本当に余談ですが、実は私、社会人になるまでは初対面の方とお話するのが得意ではありませんでした。

 

そんな私でも、今ではマッチングアプリで会う人会う人、初回のデートで必ず「楽しかった」と言っていただけ、毎回次のお誘いを受けるまでになりました。

 

間違いなく、営業として働く中で「たとえ初対面であっても話を広げてしっかり盛り上げる」「楽しく話す中で相手から聞きたいことを聞き出す」「自分の持っていきたい方向にもっていく」などのスキルが上がったからだろうと思っています。笑

  

③   「営業はリレーのアンカー」であり、やりがいを感じられる機会が多い

私にとって、就活中に最も響いた言葉が「営業はリレーのアンカー」です。

 

私の勤め先の説明会で人事の方がおっしゃっていた言葉なのですが、私の中の”営業”イメージが大きく変わったことを覚えています。

 

あらゆる職種で流されている汗がゴールに向かって結実していくような、そんな光景が目に浮かびませんか?

 

営業は時として「川下」と言われ、ただ降りてきたものを売るだけ、とネガティブに捉えられがちだと思います。

 

でも事実として、営業が売らなければ商品は売れません

 

それまで大勢の、多くの部署のメンバーが積み上げてきた努力が無に帰してしまいます。

 

そう考えると営業は、営業以外の多くの社員たちの日々を最後に託される、責任ある仕事です。

 

私はメーカーの営業ですが、例えば研究開発の人たちは「我が子のように愛する商品が、必要な人に届きますように。彼ら彼女らのニーズが満たされますように」と考えています。

 

また、マーケティングの人たちは「このブランド・商品が最も認知されやすいアプローチをしているはず。

 

あとはユーザーが入手できる場所にきちんと商品が置かれますように」と考えています。

 

その思いを、消費者と商品を直接つなげ「売上」という形で実現させるのが、他でもない営業の仕事です。

 

商品が売れて他部署の人が喜んでいるのを見た時、本当に「営業をやっていて良かったな」と思います。

 

また他にも、商品が売れて一緒に喜べる人がいます。

売り込んだ相手である取引先です。

 

どうやったら売上が最大化されるのか考えて提案するのが営業の仕事。

 

そのアイデアがハマって思った通りに、もしくは思った以上に売れた時、取引先との信頼関係もより深化されます。

 

あとは、私の場合は身近な商品を取り扱っているので、使った人から「あれ買ったよ、よかったよ」と言われるのも嬉しいですね。

 

私は社会人を続けるうえで「やりがいを感じられる機会が多いこと」がとても重要だと思っているので、そういった意味で営業は魅力的だと改めて感じました。

 

④   他部署の事情が入ってくる立ち位置のため、将来トップになり得る職種である

最後に、これは私の勤め先のトレンドなので他社はどうかわかりませんが、私が感じている営業の魅力として正直にお話するとしたらこのポイントは外せないと思ったので綴らせてください。

 

そのトレンドとは、”営業出身者が社長になる”という流れのことを指します。

 

それはなぜなのか。

私は大きく2つのポイントがあると思っています。

 

先述の通り、営業は作業の順番としては「川下」です。

 

何かトラブルがあった時、どの工程でミスがあったのか知る必要がありますし、社内に「ここがこうなったらもっと売れる」とフィードバックもしていくため、「川上」である研究開発やマーケティングから生産の過程まで全てを把握できていることが求められます。

 

これは現場の社員もですが、年次が上がるにつれてより強く求められるようになっていきます。

 

これが1つ目の理由であり、トップに立つ者として、全部署の事情を把握していることが望ましいのは想像に難くないと思います。

 

2つ目は単純な理由ですが、取引先と社長対社長の会議をする際、対社外コミュニケーションが得意な営業出身者が好ましいからです。

 

これは弊社だけの話なのかと考えたのですが、「他部署の情報が入りマルチな視点で考える経験」「対社外コミュニケーション」の2点は恐らくどの業界・企業でも活きます。

 

また、仮に転職・独立するとしても役立つスキルであり、”営業の大きな魅力”といえるのではないかと思っています。

 

終わりに

ドラマや漫画などの影響で「下っ端の仕事」「謝ってばかりの日々」という、どちらかというとネガティブなイメージを植えつけられていそうな営業。

 

しかし実際に働いてみると、上記のようにスキル面もメンタル面も磨かれる「イケてる職種」であることが伝わっていれば幸いです。

 

(商品が良ければ売れる、TVCMが良ければ売れる、と思っている人も多いでしょうし、私も実際そう思っていましたが、世の中そんなに単純なものではないのですね。

 

実は売れるためには必ず営業の戦略と尽力があるのだということを、社会人になってようやく理解しました)

 

就活中の皆さんの選択肢に“営業”が入ったなら、とてつもなく嬉しいです。

 

そして、営業を選ぶ・選ばないに関わらず、皆さんが納得のいく形で就活を終えられますように、心から応援しております。

 

この記事を読んでもしわからない箇所や感想などございましたら、ぜひTwitterのDMやVoicyのコメント、質問箱からご連絡ください!

 

お待ちしております。

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