就活は資格なしでも大丈夫?本当に取得すべき資格とは
記事更新日 2024年07月19日
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「資格が就活に有利になる」「みんなが持ってる」「履歴書の資格欄が埋まらない」
このように考えるからこそ、資格の勉強をはじめようとしているのではないでしょうか。
この記事では、就職と資格の関係性、取得するなら押さえておきたい資格について説明していきます。
そもそも就活では資格なしでもいい?
そもそも、就活に必須な資格も、有利になる資格もありません。
資格がないからといって必ず落とされるということでもありません。
もちろん、企業によって募集要項に「必須条件」として提示されている場合はあります。
しかし、その場合を除けば「基本的に資格なしでも応募できる」といえるでしょう。
リクルートキャリア 就職みらい研究所が発表している「就職白書2018」によると、採用基準で「資格」を重視している企業はわずか8.3%。
以下の表の通り、人柄や企業への熱意、今後の可能性などが上位に上がっています。
さらに細かく見てみると、資格よりも「大学の成績」「基礎学力」「アルバイト経験」のほうが重視されています。
学生が考えているより、企業側は資格を重視していないといえるでしょう。
出典:リクルートキャリア 就職みらい研究所|就職白書2018-採用活動・就職活動編-
これは、日本の就職活動が基本的にポテンシャルを見込んだ採用活動をしているから。
専門性は入社後に得る前提であり、就活時点で資格はそれほど重要視されません。
Students LAB編集部のアンケート調査によると、学生の約7割が何かしらの資格を保有して就活に臨んでいますが、過半数を超える58%の学生が、就活中に活かせる資格は特になかったと答えています。
参考:マーケターのための学生総合研究所|【就活生実態調査】持っておくべき資格第1位は「TOEIC」。就活生が考える資格の重要性とは
以上のことから、就活のために資格を取ろうとしている人は非効率的といえるかもしれません。
資格勉強に充てる時間を、学業やwebテストの勉強、アルバイトなどのため有意義に使うことをおすすめします。
履歴書の資格欄が空欄だからといって、必ずしも選考で不利に働くわけではありません。
資格なしの人へ。就活で資格を取得するときの注意点
資格が必須ではないと考えると、資格を保有していても無意味なのでしょうか。
結論からいうと、決して無意味ではないでしょう。
資格があることで、自発的に勉強する熱意や努力、継続力を企業に示すことが可能です。
しかし、以下の3点に注意して資格を選択する必要があります。
1.企業研究をしっかりする
資格は、希望業界や企業に対する志望度の高さを示すときに活かせます。
まずは入社後に取得する必要がある資格があるか、さらにその業界や職種の人が保有している資格は何かを調べましょう。
企業の求める人材像と照らし合わせることで、志望動機の裏づけにもなります。
多方面の資格をやみくもに取得するだけでは、単なる資格マニアだと思われてしまいます。
2.資格を取る目的、過程を明確化する
入社後、資格を活かしてどのように働きたいのか仕事での再現性について考えてみましょう。
さらに過程についても明確にすることで、自己PRや志望動機にも活用できます。
資格を取ることが目的にならないように気をつけましょう。
3.多くの人が持っているものは避ける
筆者の考えでは、簡単にとれるもの、社会人になれば自ずと身につく知識は避けることがおすすめです。
たとえば秘書検定は、社会人にとっての一般的なマナーを資格化したものだといえます。
MOSの資格は、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeの使用方法についての資格です。
これらの知識は仕事を通じて得ることができるものであり、就活では重要視されにくいかもしれません。
資格なしの人にもおすすめ|就活で有効的な資格
ここまで読んでもまだ「暇すぎるから資格の勉強をさせてくれぇ…」と思っている人。
以下でご紹介する資格を勉強してみてください。
①語学資格
語学の資格は文理ともに就活に活かすことができ、外資系企業など一部の企業では必須条件にも挙げられています。
英語の資格はTOEIC Listening & Reading が一般的です。
先述したStudents LAB編集部のアンケート調査によると、就活生の36%がTOEICの資格を持ち、全体の27%が就活で使えたと解答しています。
他の語学試験もありますが、採用試験官が点数である程度評価しやすいTOEICを受けることが無難だといえます。
現在、新型コロナウイルスにより試験が中止になっていますが、CASECというオンラインテストで代用し、スコアの目安を示すことができます。
終了後すぐに結果を見られる点や、費用、24時間受けられるなど、気軽にチャレンジすることができます。
英語だけではなく、中国語やスペイン語など企業の特性に合わせて多言語を学ぶ選択肢もあります。
②難関国家資格
合格率が低く難関である国家資格は、その種類によっては評価が高い傾向にあります。
また、将来国家資格を活かして働くことも可能です。
たとえば公認会計士や司法書士などが挙げられます。
しかし志望する企業とあまりにもかけ離れている場合、将来独立するのではないかとネガティブにとらえられてしまう可能性があるので気をつけましょう。
③ユニークな民間資格
自己PRや趣味の客観的な証拠として、または企業に関連するものであれば受けてみるのもよいでしょう。
たとえば飲料メーカーを志望する場合、日本ビール検定に挑戦してみるなど。
面接で話す話題も増えるでしょうし、志望度を示すことができるかもしれません。
さらに、興味関心を持ったことに関しての積極性を示すことができます。
「日本の資格・検定」サイトでは、日本の資格を検索できるので活用してみましょう。
参考:日本の資格・検定
④その他就活生がよく取得している資格
上記以外で、他にどのような資格を就活生が受けているのかを簡単にご紹介します。
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト (MOS)
Officeの使い方について。
2.日商簿記検定
2級以上であれば、記入する価値あり。
3級でも評価対象になることも。
経理や財務関連の業務で活用できます。
3.宅地建物取引士 (宅建)
不動産業界を目指すのであれば、入社後に取得しなければならない資格のひとつ。
4.ITパスポート
経営戦略やIT管理、IT技術などに関する基礎知識。
5.FP技能検定
お金のスペシャリスト。
就活では2級以上が求められます。
6.秘書検定
基本的なビジネスマナーについて問う検定試験。
7.普通自動車運転免許
営業など、車を使った仕事が発生する職種では、応募時の必須資格になっていることも。
まとめ
就活では資格がなくても戦えます。
必ずしも不利になることはないので、今から焦る必要はありません。
自己分析や企業研究、アルバイトなど他のことに時間を使うのもよいでしょう。
時間に余裕があって資格の勉強をはじめたい場合は、企業研究をして目的を決定し、勉強する資格を選択してください。
ときにはユニークな資格の勉強をはじめるのもよいかもしれませんよ。
時間がたくさんあるときこそ、有意義に使っていきましょう。
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