MARCHは学歴フィルターで切られる?どう就活を戦うかを考える

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記事更新日 2023年03月10日

26卒就活サマーインターンシップ就活免除

この記事内容の監修者

ぱぴこ
外資系OL ときどき ライター 外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。 趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

 

東進ゼミナールの大学偏差値ランキングを確認すると、偏差値65~69のゾーンにMARCHが並んでおり、上智の中にMARCHがいる状況に。

え、まじ?そんなに?すごいね?という感じです。



私の時代だと早慶上智に食い込むMARCHは、中央大学法学部のみ! 偏差値70! だったのですが、中央大学法学部の威信は地におちたのか、東進ゼミナールのランキングでは偏差値64という低空飛行を見せておりました。

リクルート進学総研『大学ブランドランキング2019』を確認すると、志望したい大学ランキングの関東エリアでは5位以内に4校がMARCHという圧倒的存在感。

1. 早稲田大学
2. 明治大学
3. 青山学院大学
4. 立教大学
5. 法政大学


ちなみに、慶應義塾大学は8位です。

どうしたの……?
 

就活では人気大学ランキングと採用側にギャップがある


こんなにも大学の志望ランキングに変化が起きている理由は、大学側の経営戦略及びブランディングの巧みさの結果でしょう。

しかし、MARCHの人気がうなぎ登りになっている現状と就活の強さは決してイコールではないというのが私の所感です。

私が「MARCHってそんなに偏差値上がったの!?」と驚くように、新卒採用人事など、大学側と関係を持つ部門以外の社員の認識はアップデートされていません。

現役就活生世代との「高学歴・人気校へ入った」という認識の違いは容易に想像できます。

 

 

学歴フィルターのように頑張って超えられるラインと無理なラインは存在する

 


昨今のMARCH人気が出る前からMARCHの就活条件は決して悪くなく、明治は金融系に強い、立教・青学はマスコミに強い傾向がありました。

東洋経済オンラインの2019年12月の記事である『MARCH卒業生「就職先トップ50」ランキング』を見ても、MARCHの多くが就職している先は大手企業及びその系列子会社であることが見て取れます。



しかし、超難関と言われる企業には学歴フィルターが存在し、就活でMARCHが到達できるか?というとほぼ無理☆なのが現実です。

超難関とは外資系戦略コンサルティング会社、外資系金融、五大商社、大手マスコミ、財閥系デベロッパーなど、東京一工早慶が激戦を繰り広げ、かつ採用人数が少ない会社です。

そして、超難関企業では学歴フィルターがあり、採用大学枠が決まっていることがほとんどです。



仮に難関企業の新卒採用人数が400名で、東大京大100名、早慶100名、その他の大学200名とします。

「その他の大学」にMARCH、日東駒専、海外大など他大学のエントリーが一気に集中するため、とんでもない倍率の中で就活を戦っていく必要があると言うことです。



特に外資系戦略コンサルティング及び外資系金融に関しては、ESでの足切りでほぼ通らないと考えるのが妥当でしょう。

学歴フィルターはあるものの、五大商社以降はMARCHでも年に数名の入社実績があるため、MARCHの超トップ層であれば入社が可能と言えます。

しかし、体育会系全国有名選手×成績優秀者だったり、起業経験者だったりと「強い」と言える実績の持ち主に偏ります。

前例で入社実績がある=頑張れば行ける という距離感ではないのは事実です。

 

 

 

学歴フィルターで就活不利な現実を理解するところからスタート


実際に学歴フィルターが存在し、就活でMARCHの難関企業への就職は「ぶっちゃけ難しい」という現実はあります。まずは事実を受け止めるところからです。

● 学歴フィルターで切られる可能性が高い
● 学校の繋がりで可能なOBG訪問が絶望的である
● 入社後の*学閥などで不利になる可能性がある


*ある学校の出身者同士が形成する校友組織

学歴フィルターでの説明会参加が不可能になったり、ES落ちする以外にも、就職活動で難易度が上がります。

東大に所属していれば、先輩に外コンや外銀の内定者もいて情報が得られますし、OBG訪問も容易です。

また、大手企業の社員側にも東大卒が多くいるため、何かと学閥などで繋がりが生まれ就活も有利進むでしょう。

「繋がり」といった数値化できないもので差があり、かつ努力だけで埋めることが困難である点は理解しておく必要があります。

 

学歴フィルターがある難易度が高い企業でも、就職活動でやることは変わらない

 

学歴フィルターの壁があるMARCHだからと言って就職活動でやるべきことが変わることはありません。

自分が目指すゴールに対して、足りない分は埋める努力をし、対策を練って準備を進めるだけです。

ただし、繰り返しになりますが、学歴フィルターで切られる企業を志望する場合は、 少ない「その他の大学」枠で頑張る幅が広がる瞬間が生まれるので、その時は覚悟を決めるという割り切りが必要です。

ES作成や試験対策といった「当たり前」を完璧にやる以外で、内定を得るためにやるべきことは何でしょうか?5つ挙げます。

1. 行きたい会社の採用情報を知り、周辺情報も頭に入れる
2. インターン応募は必須、打席に立つチャンスを増やす
3. エピソードが弱い場合は練り直す
4. 学外(東京一工早慶)の友人を作り、彼らのネットワークを活用できる関係を構築する
5. 同じゴールを目指す友人・知人を作る


難関を目指す人は早いうちから「MARCHでは相当頑張らなくてはならない」という現実にぶちあたります。

順番に説明していきましょう。

1「行きたい会社の採用情報を知り、周辺情報も頭に入れる」は当然として、2「インターン応募は必須、打席に立つチャンスを増やす」も絶対です。

傾向として、一般の採用枠よりもインターンの方が学歴フィルターがきつくなくインターン選考に進める可能性が高いです。

また、インターン中に個別の能力値を見てもらえる傾向があります。



3「エピソードが弱い場合は練り直す」は「足りないなら作ればいい」という精神です。

早期の活動をしていると、自分が目指す場所に集まる人間がどんな能力をもち、どんな経験をしているかを大学2年時には知ることができます。

「自分でこの活動やってきたことがない」と感じたら、エピソード作りを兼ねて取り組むことができます。

例えば、大手マスコミ勤務の友人は、自分の就活で押し出せるエピソードのなさに焦り、交換留学に取り組み、論文を提出し賞を貰うなどの「ハク」を付け、夏採用で内定を勝ち取ったと言っていました。



MARCHだと厳しいことがわかったのなら、いっそ3年次編入や留学で一流校に行くなどの学歴ロンダリングを視野に入れてもいいと思います。

4「学外(東京一工早慶)の友人を作り、彼らのネットワークを活用できる関係を構築する」 5「同じゴールを目指す友人・知人を作る」も重要です。

繰り返しになりますが「母校では情報が集まらない」企業を目指す以上、その情報を持っている集団との交流は必須になります。

逆に言うと、その繋がりを構築できずに突破を目指すのは無謀です。

 

 

 

結果、どのレベルを志望したいか?で頑張り度合いは変わる


最初に述べたように、金融・メーカーなど大手企業への就職率自体が低いわけではなく、学歴フィルターでばんばん落とされるわけではありません。

きちんと就職活動の対策をして臨めば「大手一流企業」への就職は困難ではありません。

 

ただし、難関を含めた上位企業の内定を目指す時には「足切ライン」になるため、学年トップ1%に入るレベルの活動が必要です。

インターネットあるあるの「MARCHは低学歴w」的な煽りは無視していいですが、フィルタリングされることがあり、くつがえす努力と運のどちらも必要な点は理解して臨んでください。

自分がやりたいこと、目指したいものがはっきりしているならば掴み取るためにやれることはやりましょう。

 

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