企業研究とはビジネスモデルと市場規模を見ることだ！【例と解説付き】

目次

１．企業研究/業界研究とは
２．市場規模・シェア率からみる企業・業界研究
３．ビジネスモデルから見る企業研究
４．企業選びをするにあたって重要なこと
 

１．企業研究/業界研究とは

企業研究や業界研究とは、
企業や業界の事実を見極めて受け入れること！

周りに流されて
「この企業・業界は○○だからやめた方が良いよ」
とその言葉を鵜呑みにしていてはいけません。
人と自分の価値観は違うのだから…！

企業研究、業界研究で事実を受け止め、
「その事実をどうしたいのか」
これが就活する目的であり、
志望動機にもつながってきます。

そのため、企業研究や業界研究は
就活する上でとても大事だと言われています！

ではその企業や業界の事実って何を見たらいいの？
と疑問に思った人がいるでしょう。

企業や業界の事実がはっきりわかる主な指標は、

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ビジネスモデル
業界の市場規模
市場の中でのシェア率
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この3つです。

次の章からは、
市場規模・シェア率、ビジネスモデル、の観点から見る企業研究、業界研究のやり方について見ていきたいと思います！
 

２．市場規模・シェア率からみる企業研究と業界研究

「そもそも市場規模とは何なのか？」
「何となく理解しているけど、いざ説明せよと言われたときに答えられない」
という方は多いのではないでしょうか。

市場規模とは、
ある事業分野の市場の大きさで、
その市場で商取引が行われる見込みの総額のことを言います。
簡単に言うと、
「日本人がその市場にどれくらいの金額を消費するか」

日本の市場規模について
いくつかピックアップしてみましょう！

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・パチンコ市場　23兆円
・コンビニ市場　10兆円
・製薬市場　10兆円
・IT市場　6兆円
・教育市場　2兆5000億円
・旅行市場　1兆4000億円
・映画市場　1800億円
・Jリーグ市場　1000億円
・紅ショウガ市場　100億円
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市場規模に着目すると、
様々な問題点や解決案が見えてきます。

★日本社会のことを考えると、もっとこの市場に投資すべきだ
★この市場の規模が大きくて、ニーズが見込まれるからこの市場に参入して資金を稼ぎ、他の分野に投資をしよう
★市場規模の小さい市場に参入して新たな需要を作り出そう

このように問題点を洗いだし、
改善策を考えることで
日本をこのようにしたい、企業をこうしたい
などと自然と思うようになります。
それが志望動機にもつながってくるのです！

ここまで考えられる人を企業は望んでいます！
自分のことしか考えられていない
薄っぺらい志望動機とはおさらばですね！


シェア率についても同様です。
シェア率とは、ある市場の中で企業の商品やサービスが占める割合のことを言います。
もちろん企業にとってシェアが高いにこしたことはありません。

安定を求めるなら、世界シェアを独占している大手企業に入社すべきですし、
逆にシェア率の低い企業に入社してシェア率を高めることに貢献したい人は必ずしもシェアの高い大手企業に入社する必要はないでしょう。

自分の働く目的に応じて
どの企業に入社したいのか決断すべきです。

自分が何のために働きたいのか、
働く上でどんな価値観を抱いているかを把握していないと
どの業界、企業に入社すべきか決断できませんね。

そこで自己分析が大事だということは言うまでもないですよね！
 

３．ビジネスモデルから見る企業研究

ビジネスモデルは企業がお金を生み出す仕組み。
ビジネスモデルを見ることによって、
企業がどのように設けているのか明らかになります。

安定をもとめるなら、
ビジネスモデルを見て、
今後もお金を生み出せる仕組みになっているかを
吟味し、そのような企業を選択すべきです。

社会の問題点を解決したいなら、
ビジネスモデルを見て、
社会問題を解決できる仕組みに共感できる
企業を選ぶと良いでしょう。


＜お金を生み出せるビジネスモデルの例＞

〇P&G
→洗濯洗剤を主力製品としている。
脅威としては少子高齢化により、洗濯の機会が減る。

★香水市場に着手
→洗濯市場だけでは厳しい。香水市場に参入し、市場拡大作戦（商品　アロマジュエル）
★洗濯機メーカーとのコラボ
→洗剤と柔軟剤が自動に注がれる仕組みの洗濯機を開発。
通常より洗剤の量を多く設定しておいて、多量の洗剤を使用する仕組みにし、消費を増やす。

〇ディアゴスティーニ・ジャパン
→創刊号190円！を売りにしている。

★コンコルド効果を狙う
→集め出したら最後まで集めたいという気持ちを利用したビジネスモデル。
すべて集めたら数万円近くになる。

＜社会の問題点を解決しているビジネスモデル＞

〇akatsuki
→パチンコ市場の規模の大きさに目をつけた。ゲーム市場から市場規模の小さい教育市場に資金をまわし、社会の問題点を解決する。

少子化により、生徒数が減少。しかし、学校側は儲けるために学生のレベルが下がっていても生徒を受け入れる。優秀な学生の減少が懸念される。この問題を解決するためには、教育の質を高める必要がある。そこでゲーム市場から資金を集め、それを今後教育や医療などの幅広い事業を展開し、社会貢献に取り組む。


このように企業の在り方は様々です。
起業したいと思っている人は、
多くのビジネスモデルを見ることによって
新たな会社のアイディア発見にもつながるでしょう。

また多くのビジネスモデルを学習しておくことで、
脳が柔軟になり新規ビジネスの立案など
クリエイティブに物事を考えられるようになるでしょう！

自分がどのような目的で働きたいか明確になったら、
企業のビジネスモデルを見てみると良いでしょう！
そこでビジネスモデルに共感できれば
それがあなたに合った企業です。
 

４．企業選びをするにあたって重要なこと

以上から業界研究や企業研究を何のためにやるのか、
どのように研究するのか理解できたかと思います！

企業選びをする上で大事なことは、

「自分が何のために働きたいか」

これが定まっていないと
実際に働いたときに仕事が嫌になってしまう可能性があります。
自分の価値観に合った仕事選びをすることが
今後の人生を有意義にできるか否かを決める
と言っても過言ではないでしょう。

このように、企業選びをするためには、
まず①自己分析を行い、②自分の価値観を見いだし、
それから③業界研究、企業研究を行う。
このような順番で就活を進めていけば
あなたに合った企業が見つけられるでしょう！！