「周りに差をつける」が就活のコツ!就活生は財務分析をマスターせよ
記事更新日 2024年07月18日
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- ジョブトラ編集部
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会計クイズは、解いていくだけで実践的な財務分析の知識を得られるので、簿記会計の勉強とは一味違うものになっています。
「そもそも財務分析って何?」と、財務分析に馴染みがない方も多いはずですが、実は財務分析の知識を身につけると就活の成功率がグッと上がります。
今回は、大学生向けに就活で役立つ財務諸表の読み方を伝授していきます。
就活で周りに差をつけるコツは「財務分析を覚える」こと」
みなさんもご存知の通り、就活では数多くのライバルたちと、激しい内定争奪戦を繰り広げることになります。
ライバルの数は非常に多いうえに、ライバルの中には非常に優秀な人もいるものです。
そのため、就活では「いかにライバルに差をつけられるか」が、激しい内定争奪戦に勝ち抜くためのコツとなります。
ライバルに差をつけるための方法はたくさんありますが、私がオススメしたいのは財務諸表の読み方を覚えて、財務分析ができるようになること。
「財務諸表」とは会社の経営や財務状態を示す書類のことです。
そして、財務諸表のデータを活用して、会社の情報を読み解くことを「財務分析」と呼びます。
財務分析は経営の意思決定に大きく関わる大切なものです。
自身が志望する企業の財務諸表を読み、その企業の強みや戦略を読み解くことができれば、十分すぎるほどの企業研究になります。
また、財務分析の能力は面接での高評価につながりやすいので、ライバルとなる周りの就活生に対して圧倒的な差をつけられるはずですよ。
就活のコツである「財務分析」ってどういうもの?
まずは財務分析とはどういったものなのかを知るために、例を見ていきます。
2020年4月現在、新型コロナウイルスの影響により、企業はさまざまな面で意思決定を求められています。
中でも経営者が一番気をつけているのは、現金が尽きないようにすることでしょう。 現金が尽きたら倒産してしまうことがほとんどですからね。
この「現金が尽きていないか」は、財務諸表から企業の毎月の現金残高を計算して調べることができます。
現金残高の計算方法は以下の通りです。
前月の現金残高+今月の売り上げで手にした現金ー給料などの費用合計=当月の現金
売上と費用の予測ができれば、将来の現金残高の推定もできます。
さらに、いままでの売上記録や費用記録があれば、より精度の高い現金残高推定が可能です。
こんな感じで「現金が尽きていないか」を調べたり将来の現金残高を推定したり、企業は財務諸表を活用した意思決定をたくさん行っているのです。
就活に役立つ財務分析を覚えるときのコツ
財務分析の重要性や活用方法が分かったところで、実際に就活に役立つ「ライバルたちに差をつける財務分析能力」を身につけるためのコツを解説していきます。
財務分析を学ぶときの心意気
はじめに、財務分析を学ぶときの心意気からお話していきます。
就活に向けて財務分析を覚えることのゴールは、財務諸表を読み解けるようになり、そのデータを活用して就活で差をつけることです。
そのため「財務諸表を読むために、まずは簿記を理解するところから始めよう!」と考えなくてOKです。
財務諸表を読み解くために本当に必要なのは、簿記の知識すべてではなく、簿記の知識の一部とそれをどう活かすかです。
簿記に強い興味がない状況で簿記の勉強から始めると、財務分析ができるようになる前に挫折する可能性がかなり高まってしまいます。
もちろん、簿記を学んだほうがより深く理解することができますし、企業において数字を取り扱う業務に就きたい方は学んでおくべきです。
ただ、必ずしも簿記の知識が必要とは考えずに「興味が湧いてきたら、簿記もきちんと学習してみよう!」ぐらいの温度感で大丈夫ですよ。
財務分析を覚えるコツ【1】重要な財務三表の概念をざっくり掴む
財務諸表の中身は、以下3つの「財務三表」と呼ばれる要素が中心となっています。
① 貸借対照表(Balance Sheet)
貸借対照表とは、簡単に言うと会社の資産(現金や保有する建物など)の残高や、負債(借金など)の状況をまとめた書類です。
英語ではBalance Sheetと呼ばれるので、よく「B/S」と略されます。
②損益計算書(Profit and Loss Statement)
損益計算書は、会社の1年間の売上と費用、そして損益(損失or利益)の情報をまとめた書類です。
「ぶっちゃけ、この企業って儲かってるんだっけ?」という問いに対する答えが載っています。
こちらも英語ではProfit and Loss Statementと呼ばれるので、よく「P/L」と略されます。
③キャッシュ・フロー計算書(Cash Flow Statement)
キャッシュ・フロー計算書は、企業の現金等の残高をまとめた書類になります。
B/Sの中にある現金の残高をさらに細かく分析した書類ですね。
企業経営上は現金の残高が非常に重要になるため、B/Sだけではなくキャッシュ・フロー計算書も作成することになっています。
こちらは英語でCash Flow Statementと呼ばれるので、C/Fと略されたり、C/Sと略されたりします。
財務分析を覚えるコツ【2】気になる企業の財務諸表を眺めてみる
財務三表まで理解したら、自分が気になる企業の財務諸表を眺めてみましょう。
いきなり分析ができるわけではありませんが、
「この企業ってこんなに建物もってたんだ!」
「この企業って意外と儲かってるんだな〜」
などの感想はいくつか出てくると思います。
そこから、自分が特に気になったことをいくつかあげてみてください。
自分が気になるポイントを見つけることこそが、財務諸表分析の第一歩です。
このステップは私も絶対に省略しません。
先に全体感を把握しておかないと分析が見当違いになってしまう場合があり、非効率だからです。
財務分析を覚えるコツ【3】自分の疑問点を調べてみよう!
最後に、自分が気になるポイントを深堀りしていきます。
深掘りするためには、以下のような情報ソースを活用して調査を進めてください。
・決算説明会資料:会社のIRページなどにあります
・有価証券報告書:中級者向けですが情報量が豊富です
・中期経営計画:将来3年分の企業の見通し予測が見れます。全体感を把握するのに最適です
例えば、売上が1年で倍になっている企業があったとします。
「これはなぜ!?」と思ったときには、決算説明会資料を見てみましょう。
すると、資料内に「当期は△△の影響により、◯◯商品の売れ行きがかなり好調であり〜…」なんてことがガッツリ書かれている場合があるのです。
この情報を結びつけて理解を深めていくのです。
企業によって効果的な調査方法はさまざまですので、自分で試行錯誤してみてくださいね。
財務分析のコツを掴んで就活で周りに差をつけよう
最初から深い財務分析を行うのはとても難しいです。
正直、私も会計士試験合格後ですら、深い財務諸表分析ができていなかったと思います。
ただ、そこからとにかく財務分析の数をこなしたことや、知人と一緒に分析勉強会をやることで、分析力がぐんぐん上がっていきました。
大学生の皆さんは友達と一緒に気になる企業の財務分析をしてみると、メキメキと力がつくと思います!
財務分析をマスターして、就活でライバルたちに差をつけましょう。
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