出版就活は、個性の最大化こそが武器である!ES・面接完全攻略

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記事更新日 2024年07月18日

秋までに内定

この記事内容の監修者

ジョブトラ編集部
ジョブトラアカデミー編集部です。 早期内定をサポートする、リアルな体験談やコラムを発信しています。

 

ニッチなジャンルではありますが、月間約1万2千人の学生が来訪してくださる出版就活ブログを運営しています。

ブログを開始したきっかけは、独自の対策が必要と言われる出版就活で、学生のアピール部分と業界で必要とされる人物像に、ずれがあるままに就活に臨んでいる人が多いと知り、情報発信をしようと思ったことです。

イメージも湧くと思いますが、出版業界と言いましても週刊誌でひたすらゴシップを追う媒体もあり、ボーイズラブの漫画を作る編集部もあり、釣りを専門とする雑誌もあります。

 

しかも倍率はとても高く、数百人から1人のみを採用する出版社もあり、さらには一般企業の評価軸とは全く違う評価軸で採用が行われています

 

出版就活は、社員数も少なく、内部情報や就活情報もあまり公開されていないため対策が難しいです。

けれども、出版就活に合わせた独自の対策を知り、早めの対策をすることで、就活を優位に進めることができると考えています

 

本日は、特に出版就活ならではの評価軸に着目し、記事を書かせていただきます。

こちらをもとに、就活生のアピール内容と必要される人物像のずれを解消できると幸いです。

 

出版社にはどのような人が内定するか?

 

出版社で働く人についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

イメージが湧かないという人もいれば、倍率の高さと採用人数の少なさから、奇人・変人というイメージを抱かれる人もいると思います。

 

私が感じる出版社の社員の特徴としては、コミュ障や、集団行動が苦手、自己愛が強いなどあります(※悪口ではないです笑)。

そして、ほとんどの社員の方に当てはまるのは、「逆張りの思考」を持っていることです

そのため、就活というシステムについて、快く思っていない方が多いです。

 

この記事を読んでいる方は耳が痛いかもしれませんが……出版社で働く人は、傾向と対策を練らずに内定をしている天才型が多いです。

極論ですが、業界の方と就活の話をすると、「そもそも傾向と対策を練る時点で出版社には向いていない」という人もいます

 

ゆえに、抑えておいていただきたいのは、出版就活は、就活の対策を練ったパッケージ化された人間を嫌い、就活なんて糞食らえというスタンスで就活をしている天才型が内定する傾向にあります。

 

中小出版社であっても採用倍率100倍、200倍があり、しかも採用人数が1人ということもあるので、天才型が内定するというのは人数規模から納得できる部分もあると思います。

ただ、これを聞いて自分は天才ではないと諦めるのは早いです。

 

出版就活で内定する天才型の刺さる理由を分析し、傾向と対策を練ることで、むしろ優位に戦うことができると考えております

まずは、出版就活に刺さる天才型について紐解いていきたいと思います。

 

出版就活に刺さる天才型の特徴とは

 

そもそも、天才型の就活を落とし込むと、逆張り思考を持つこともあり、


-マニュアルを嫌う

-定型文を嫌う

-人と違う言葉を意識する

-自己分析に捉われない

 

といった方々が多いです。

つまり、既存の就活の方法に媚びず、型に嵌まらない学生が多いです。

なぜ、型にはまらない学生が刺さるのかと言うと、理由が二つあると考えています。

 

1、対策を練ってきた就活生は似る傾向があり、対策をしていない学生が、希少性から競争力につながるということです。

2、出版就活の評価基準として、人間性そのものを見る傾向があり、準備をしないことで人工的でない言葉を紡ぎ出し、採用ニーズにマッチしているということです。(※面接部分で詳述します)

 

そのため、個性を示し人間性を最大限に発揮することが、出版業界における最重要戦略だと考えています。

私自身、OB訪問を受けた時に必ず提唱するのが、「出版就活は、個性の最大化こそが最大の武器である」ということです

次以降では、自分自身の個性を伝えるためのES・面接の戦い方について書かせていただきます。

 

そのESに偏愛はあるか?

 

まず、前提として、出版社のESは自由度が高いです。

自分自身の個性が評価の対象となり、また言葉を扱う職業のため、一般企業と比較し、書き方や自分の魅せ方など、自分らしさを表現することが求められます

例えば、知っている内定者さんのエピソードだと

 

-中島みゆきオタク

-韓国のeスポーツ好き

-ラジオへの継続的な投稿

-年間BL200冊読破

-忍者オタク

 

などがあります。

一般企業では刺さるかどうか分からない自由なエピソード選びが、出版就活では武器になっています。

 

ただ、勘違いをしないで欲しいのが、個性の最大化が大切だからと、無理に尖ったり、奇抜なことを言えば良いというわけではありません。

そこで、自分自身の個性を伝えるうえで、最重要なのが偏愛だと考えています。

 

どのようなことに時間とお金をかけてきたのか、自身の偏愛をアピールすることがマストだと考えています。

実際に、某大手出版社さんの二次選考でも、好きなことについてのプレゼンがあり、まさに偏愛についてが、選考課題となっています。

そのため、ESには、自分自身の好きなこと、熱いこだわりを散りばめられると良いと思います。

 

ゆえに趣味の欄はアピールに直結する項目となります。

テクニック的な話ともなりますが、趣味が競馬の場合に競馬と書くだけでなく、競馬(15年間)と長い期間好きだったという形で、偏愛を示す会話のフックも仕掛けられると良いと思います。

OB訪問で多いのが、「なんでそんなに面白いエピソードあるのに書かないの?」と聞くと、「就活で話すべき内容ではないと思って」と言われます。

 

今回をきっかけに、ESでは思った以上に自分自身の趣味嗜好を伝えて良いと言うことが分かったと思います。

まさに、偏愛を重要視することは、出版就活らしさであり、自身の個性を最大限ESに落とし込んでください

 

また、具体的な対策方法として、出版内定者のESをかき集め、どこまで書いて良いかというラインを見極めて下さい。

圧倒的に多くの学生が、市販の出版物のESの書き方に沿った形となり、通過レベルにはあるけれど、内定レベルではないというESが量産されています。

 

出版業界では、人工的に量産された就活生を嫌います

出版就活は内定からの逆算が大切で、先輩方がどのように個性を落とし込んできたか研究してください。

 

パッケージ化ではない自分の言葉で語る面接

 

出版就活は、編集者という人間を見るプロが面接官となるため、素の人間性を重要視します。

そのため、面接時に最も大切なことが自分の言葉で話すということです

 

パッケージ化された、面接は嫌われるので注意が必要です。

ただ、傾向と対策を練りつつ、パッケージ化しないというのは難しいと思います。

 

それでは、どのようにすれば良いのかというと好きなことについて話すことです。

好きなことを話すと、自身が心から好きなことなので、用意をしていても人工的にならず、人間性を自然と伝えることができます。

 

また、出版就活において、多くの学生が「学生時代頑張ったことよりも好きなことを聞かれた」と言います。

 

他にも、とある面接官の方に聞いたのですが、「好きなことを話している時に早口になる人がいて、そこにある熱から人間性を見ていると」おっしゃっていました

 

そのため、好きなことについてしっかりと準備をすることで、出版業界にマッチする人間性を伝えることができます。

また、出版就活の面接の特徴として、しっかりと話を聞いてくれることが多いです。

 

テレビ局の一次面接、二次面接あたりでは、瞬間的に自分自身を切り取り、勢いで乗り切るのも重要なポイントとなります。

けれども、出版社ですと、奥深くまで聞き、その人が何を考えている人なのか見られているイメージがあります。

徹底的に人間性を見るというところで一貫していると思います。

 

なので、ただ好きだけで押し切るのは難しいです。

具体的な対策方法として、好きなことについて、なぜ好きなのか、どのようなところが好きなのか、事前に掘り下げて言語化をすることが大切です。

面接会場には雑誌のインタビュアーがいると思って、中身のある良い言葉をかき集めておいてください。

 

ゆえに、出版就活では、人間性を出すためには、好きなことを武器にすることが大切です。

事前にESに仕込み、面接では、長いインタビューにも対応できる言語化が勝負の鍵となります。 自身の個性を最大化し、ES、面接に落とし込んで下さい。

 

結果、出版就活は好きなことをアピールし差別化すること

 

今回は、出版就活と一般業界の評価軸のずれの部分を掘り下げました。

また、語りきれなかったところですと、大手と中小でも会社のカラーは大きく変わりますし、各会社ごとにも変わるので、OB訪問で細かく研究し個別の対策は練ってください。

 

余談ですが、今回の記事の中で、薄々感じられている方もいらっしゃると思いますが、出版社の人間は、一般企業の方と比較し、間違いなく変人が多い業界です。

逆張りの人間が多く、社会不適合者が多いので、飲み会をすると、時間は守らないし、大人数が苦手な人もいます。(私もその一人だったりします笑)

ただ、それだけ言いつつ、私自身出版業界が好きなのは、世の中になびかないオンリーワンの個性を持っている変人が多く、掘り出すと会話が尽きないので刺激的で楽しいということです。

この記事を読まれている方も、*斜陽産業と言われるこの時代に、なぜか、出版社を志望してくださる時点で、褒め言葉としてかなりの変人予備軍ではあると思います。

*斜陽産業とは、需要の減少傾向が長期間続いている産業のこと

皆さんの個性を最大化し、出版業界に入社していただき、ご一緒できることを楽しみにしております。

ブログ名:出版太郎の就活ブログ

 

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