履歴書の課外活動はこう書く!アルバイト・大学サークル・ボランティアの例
記事更新日 2024年08月16日
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履歴書の提出を求められ、その項目をみてみたら「課外活動」の欄が・・・
「課外活動って何を書けばいいの?」と悩めるあなた。
この記事ではどんなことを書けばいいのか、気をつけるべきポイントは何なのかを解説しちゃいます。
履歴書における課外活動とは何なのか
三省堂 大辞林 第三版によると、課外活動とは以下のような意味があります。
教科の学習活動以外の学校における児童・生徒の活動。クラブ活動・自治会活動などが含まれる。特別活動。
引用:辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書|三省堂 大辞林 第三版 課外活動
つまり、大学での講義や単位取得以外のすべてのことが当てはまります。
具体的にはアルバイトやサークル、部活動、学生団体、起業、熱心に取り組んでいる趣味などです。
ちなみにゼミでの活動は大体単位取得要件に入っているので、ゼミ活動について書くことはおすすめしません。
しかし理系の方で、学会発表などにおいて成果をあげた方は、主体的に取り組んだことなので書いても大丈夫でしょう。
採用担当者が課外活動欄で知りたいこと
ではこの課外活動を通して、採用担当者は、あなたの何を知りたいと思っているのでしょうか?
正解は、あなたの良さや強みです。
まず、就活で聞かれることを分類してみましょう。
就活で問われることは大きくわけてふたつ。
自己PR系と志望動機系です。
「学生時代に頑張ったこと」「自分を動物に表すと何か」などは自己PR系の最たる例です。
一方で、「5年後、10年後のキャリアプラン」などは志望動機系の代表格ですね。
さて、ここで課外活動とは、自己PR系と志望動機系どちらに入るでしょうか。
多くの場合、大学でのサークル活動やアルバイトは、特定の企業から内定をもらうためにやってきたことではありませんよね。
サークル活動やアルバイトは、自身の興味関心や「楽しそう!」と思ったことがきっかけではじめていることが多いはず。
これらのことから、課外活動は自己PR系に分類されます。
つまり、この履歴書における「課外活動」は、本質的には自己PRであり、活動のなかでの自身の良さを伝えるという意味では、「学生時代に頑張ったこと」とほぼ同じです。
「課外活動」=「自己PR」なら、採用担当者がこの欄で次のような「あなたに関すること」を知りたいと考えているはずです。
・活動の動機
・活動に対するあなたの姿勢(本気度)
・あなたが活動でどんな成果をあげたか
これらは通常の「学生時代に頑張ったこと」とほぼ同じポイントです。
以下では、どんなところを気をつけるべきか具体例を交えて解説していきたいと思います。
課外活動欄を書く時のポイントとES例
「課外活動」欄を書く際には、「主体的に取り組んだこと」「チームで取り組んだこと」「成果をあげたこと」の3つのポイントを押さえることが大切です。
それらを踏まえたうえで、アルバイトやサークル活動を例に具体例をご紹介します。
すべてのエピソードに当てはまるポイント
「課外活動」の項目で、採用担当者が知りたいことは「学生時代に頑張ったこと」とほぼ同じだとお伝えしました。
このことから、すべてのエピソードに当てはまる重要な点をご紹介します。
・主体的に取り組んだこと
・チームで取り組んだこと
・成果をあげたこと
この3つが「課外活動」で不可欠なポイントです。それぞれどのようなことに気をつければ良いかを簡単に解説します。
・主体的に取り組んだこと
活動のなかでの問題や課題、障壁を「自身で気づき行動したエピソード」だと主体性をアピールすることができます。
活動をはじめるきっかけやその動機を書く例などがありますが、活動をはじめる前から問題意識を持っている場合のみ有効です。
「その経験のなかで何が課題だと考えたか」、この課題設定があると主体性をアピールすることができます。
・チームで取り組んだこと
ありがちなのが「チーム一丸となって〜」「メンバーと協力して〜」と書くパターンです。
チームで取り組んだことはわかりますが、採用担当者は「あなたがチーム内でどのように自身のリーダーシップを発揮したのか」を知りたいのです。
上の例のように抽象的に書くのではなく、
・「容易なことではありませんでしたが、先陣を切って取り組んだことで〜」
(難しいことにも進んで取り組む、挑戦者)
・「各チームメイトの思いを一対一の話し合いを通じて汲み取り〜」
(コミュニケーションで組織の調和を図る、調和者)
など、チームや組織内でどのように立ち回り、どのような価値を提供していたかを書きましょう。
・成果をあげたこと
成果というと
・「〜は成功しました」
・「〜という素晴らしい結果を出せました」
このように抽象的に書く人がいます。
しかし、採用担当者が知りたいのは「問題をどのように捉え、考え」「どのような方法で」「どれくらいの成果をあげたのか」ということ。
これを満たす上で重要なことは、
・できるだけ成果は数値化して書くこと
・成果までの思考プロセスが論理的であること
このふたつに気をつけましょう。
どのエピソードにも当てはまることをご紹介しましたが、「抽象的すぎてわからない!」「自分の場合はどうすればいいの…」という方もいると思います。
今モヤモヤっとしてしまったあなたは、以下でご紹介する具体例を参考にしてみてくださいね。
課外活動|アルバイトの例
私はクレジットカードへの加入提案のアルバイトをしていました。最初は、担当する顧客の加入率が1.2%と低いことが問題でした。その理由は、同期より接客時間が短く、お客様のニーズに合う提案ができていないとためだと推測しました。
このことから、日頃の接客でお客様のニーズに対し、仮説を立てて話すことを徹底しました。具体的には2つあり、独身若年男性ははじめての大きな買い物を控えている、家庭を持つ中年女性は突然の出費に備えて支出を平均化したいなどです。
結果、同期トップの2.5%という加入率を実現しました。この経験から得た、常に仮説を検証し続けるという思考力を業務に活かし、貴社の成長に貢献したいと考えております。
(301文字)
課外活動|サークル・部活動・学生団体の例
私は学生時代、バスケットボール部のマネージャーをしていました。部活内では、近年勝率が2割程度と落ち込んでいることが問題でした。これは個々の力が単純総和でチームの総和にならないことで問題の特定が難しくなり、効率的に改善できていないことが原因だと考えました。
そこで個々人の主観よりも客観的な視点が必要だと感じ、部長に提案しました。それは、個人反省から改善策を考える従来の方法をやめ、練習や試合の録画からチームの改善策を考えることです。
その結果、選手自身がチームの問題を直接的に改善できる策を考えられるようになり、勝率は4割増の6割まで増加しました。この経験を活かし、貴社でも冷静な分析とその結果をうまく組織に反映させることで、組織の成功に貢献したいと考えています。
(330文字)
課外活動|ボランティアの例
私は手話の地域ボランティアに取り組んでいました。そこでの問題は、例年募金活動の一環で行う手話ライブの協賛が集まらないことでした。訪問予約は取れたとしても協賛に結びつかない案件が大半であり、それは協賛の利点を提示できていないのが問題の原因だと考えました。
そこで、1回目の訪問で断られたとしても企業の参加による利点を何度も相手目線で考え、再訪問しました。これを徹底したことで、前年比200%の30社の協賛を獲得することができました。ここで培った相手目線で物事を考える力を活かし、貴社の成長に貢献したいと思います。
(254文字)
まとめ
ここまで課外活動という枠のなかで、どのようにしたら自分の良さを最大限伝えられるか、その方法をご紹介してきました。
上記に挙げた具体例のアルバイトやボランティアはチームで取り組んだものになりますが、エピソードによって、自分以外の他者をうまく登場させられるかどうかが異なってきます。
課外活動やガクチカのエピソードを過去の経験から考える際は、ぜひ、誰かと同じチーム、組織で動いた経験を中心に思い出してみてくださいね。
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